 怪恐痛心さんから、送られてきた不思議体験です。 夏休みのある日、従兄弟のお家へ泊まり掛けで遊びに行ったそうです。 翌日の午前中、従兄弟2人は学校か何かの行事があり、2人が帰ってくるまで怪恐痛心さん「1人で留守番をする事になりました。 何もする事が無いので、とりあえずテレビを見ていました。 表に面した窓際にテレビが置いてあったので、テレビ越しに外の景色が良く見えています。 何気なくテレビを見ていると窓の外に人影が見えました。 薄い黄緑色をした作業服を着た変なおじさんが、右から現れ左へと歩いて行きました。 横目で変なおじさんを見送っていた怪恐痛心さんは、また元通りのテレビの画面へと視線を戻したその時… 『 えっ?!・ なんで?・・・ 』 と、ワンテンポ遅れてから疑問が湧いてきました… 慌てて窓際まで駆け寄り、窓を開け、今通り過ぎたおっちゃんを確認しようとしましたが、 人なんて居る訳が…というより、人なんて通れる訳がないんですよねぇ… とにかく確認しようと開けた窓から見える景色は、階下の道路を歩く何人かの人影だけ。 もちろん今通り過ぎたおっちゃんなど何処にも居ません。 四十四話に記した様に、お家はマンションの2階にあります・表通りに面した窓にはベランダなども無く、 人が歩けるスペースなど何処にもないんです。 その後も薄い黄緑色の作業服を着たおっちゃんを窓越しに数回目撃しました。(数十回くらい見てると思います) 1度だけ暑い夏の日に、少し開けていた玄関の隙間から外を通り過ぎるおっちゃんの姿を見掛けた事がありますが、 慌てて扉を開けて確認してもその姿を見る事ができませんでした。 何の為に、何処に向かって歩いていたのかは分からずじまいです。 |