(ケツ「ロ」系)モビルアーマーの名称vol.1
注意書、ヘブライ文字は、右から左に読みます。
ヘブライ文字の表記で、本来はソフィート(語末形)になるモノも、形が紛らわしいので通常形で表記してあります。
各ヘブライ文字の発音は、ヘブライ文字一覧表を参照下さい。
「グラブロ」、「ビグロ」、「ザクレロ」、「ブラウブロ」、「ヴァルヴァロ」
と言うように、「エルメス」と「ビグザム」を除く、ジオン製 MAの名称は語尾が「ロ」で脚韻を踏んでおり、統一感があって見ていて気持ちの良いモノです(笑)、
ところが、ラテン文字表記を見ると、
(GRUBLO)、(BYGRO)、(ZAKRELLO)、(BRAWBRO)、(WALWALO)
「〜LO」と「〜RO」が有ります、 そうなれば、脚韻を踏んでいるのは「O」と言う事になりますね。
この「O」が何を意味するのか考えてみましょう。
「良く分かるんですよ、貴方のお名前はココが12画で〜」なんて、安齋先生がテレビで言ってるように、日本語でも画数による姓名判断とかありますし、「言霊」とか「名は体を表す」などという言葉があるように、名前と言うモノはとても大事で、名付けられたモノの運命にも影響を与えることがあるようです。
ラファエルやガブリエル、サムエルなどの様に天使やユダヤ人の名前によくある「〜エル」()と言うのはヘブライ語で「神」という意味で、まあ神様に守られるようにと言うようなニュアンスで付けられるんですが、 親は子供が産まれれば、少しでも良い名前を付けてあげようと、「赤ちゃんの名付け方」などという本を買い込み、ああでもない、こうでもないと頭を悩ませます、ロシアやアイヌでは、子供が悪霊に狙われないように「ウンコの固まり」などと、ワザと汚い名前を付けたりするケースも有りますが、コレも子供を守る為のものですね。 宇宙世紀のジオン人達も同様に願いを込めて、製造した兵器に命名した事でしょう。
などと、前置きが長くなってしまいましたが、 この「O」はおそらく、「」でしょう、これはアサルムの処で紹介した、ソロモン大王のヘブライ名「シュロモー」の「(オ)ー」と同じモノで、「神」を表す文字の一つです。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の共通の神の名は、「」と書くのですが、「みだりに神の名を唱えてはならない」という戒律の為「アドナイ(我が主)」と読み代える習があり、さらに、この4文字は全て準母音(ヘブライ文字一覧参照)である為に、読み方が何通りも出来てしまう為、今では何と読むのか忘れられしまっていますが、 とにかく、この「
」(O)や「
」(Ya)を付けると高尚な名前になると言われています、
色々と物議を醸している、現イスラエル首相「ネタニヤフ」さんの「ヤフ
」「」もこれですね。
こう云う発想と言うのは、何もヘブライ語に限った事ではなく、日本が世界に誇るエンターテナー「ゴジラ」が海外で受けた理由の一つに、英語表記「GODZILA」の中に「GOD」と言う文字を入れた為という話は有名ですね、
お陰で今やハリウッドスターですから(笑)、
サンライズさん、ガンダムを海外で当てたければ、「GODNDAM」か「GUNDAMO」にしなさい(笑)
閑話休題、まずは、「ブラウブロ」から、見てみましょう、多分これは、(バルブール)「白鳥」に「
」を付けることにより、アクセントが1音節、後に下がり母音が一字づつずれて、「ブラウ
ブロー」になったモノでしょう、
何にも、ヒネリが無くてあまり面白くないですが、形状から来てるモノと思われます。
「ヴァルヴァロ」(WAL WALO)は(W)を(ヴ)と読ませているところ見ると、おそらくはドイツ語でしょう、
と言うのも、ヘブライ語には基本的に「W」の音は無ので「
」を代用するのですが、此の文字が頭に来るのは、
「ウイスキー」(発音はヴィスキー)なんていう風に普通外来語くらいのモノなのです。
で、「WAL」はドイツ語で(Walfisch)「鯨」の事ですから、MAの名称は動物シリーズなのかもしれませんね、
しかし、ひとつは「鯨」だとしても、何故、二回重ねているのか...?
おそらく、カナンの地方神 「 バアル」あたりと、かけているのでは無いでしょうか? この、バアルは元々カナン語で「御主人様」と言う意味で、有名な大悪魔「ベルゼブル」
(バアル
ゼブブ)なんてのも同じ、字を使ってますから、魔王って言うニュアンスでしょうかね? これの語尾に件の「
」もしくは、三人称単数の所有格を表す接尾詩、「
」で「彼の〜」という文字を補ってあげると、ドイツ語とカナン語とヘブライ語の合成語「ヴアルヴアロ」の出来上がり、こいつの正体は「クジラ大魔王」という事にしておきましょう。
「ザクレロ」(ZAKRELLO)、スペルからしても「ZAKU」と「ZAKRELLO」に何らかの関連が有るようですので、
まずは、「ザク」について考えてみます。(ZAKU)
発音は「ザふ」なんですが、この
はダゲッシュを付けると(K)の音になるため、「ZAKU」と表記しても問題ないと思います。 意味は「純粋、無垢」「清廉潔白」ですから、独立戦争を「聖戦」と位置付け、戦士たるMSは、清廉潔白な存在=「天使」として地球連邦に神罰を下す(コロニー落とし)って感じで、戦争の正当性を謳ったのかもしれないですね、 湾岸戦争でフセイン大統領がイラク国民対し、此は「ジハード」(聖戦)であるとか言って、クゥエート進行なんかを正当化してましたよね、そんなニュアンスです、または、
(ザアク)で「召集」ですから、「召されし戦士」って事かもしれません。
更に、で「直立」という意味が有り、
(ザキーフ)「歩哨、見張り番」になるので、頭の二文字だけを取って直立二足歩行兵器である「MS」に此の名を付けたのかもしれないです。
では、「ザクレロ」の場合ですが、「LLO」と「L」を重ねてますので、今までと、一寸違う解釈をしてみます。
“
としてみましょう、これを分解すると、最初はまず
「ザク」ですね、
“
は(“)が付くのは略語で、この場合は
(一番、当初、最初)+接続詞「
」(toまたはfor) なので「初期の、最初の〜」という意味に使います、最後の
は「付随するとか、同行する」というニュアンスの言葉です、
文法的には、
(
兵器)「ザクに付随する初期の兵器」とするのが妥当なのですが、名前の場合、必ずしも文法上、正しい順番に付けるとは限りませんので、ザクレロは、開発当初、連邦の「ボール」の様な位置づけだったのかもしれません。(ホントかいな)
ジオン兵器の開発順序や製造メーカーの因果関係について、詳しい研究者のご指摘があれば、また違う解釈も出来ますので、ひとつご指導のほど、よろしくお願い致します。
長くなってきたので、続きは、また後日と言うことで(^^;)