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公の王様とは?(貴族問答再燃)


λαπιs 題名:関係ない質問 投稿日 : 99年11月10日<水>19時39分

すいません。全然関係ない質問をさせて下さい。

爵位というのは、どこが(誰が)与えるんですか?
王政時代なら、おそらく王様がくれるんだと思うのですが。
そうじゃなくなったとき、例えばU.C.爵位はどこに認定してもらうんでしょう?
もしかして勝手に名乗ってるだけ?(;^_^A
http://osaka.cool.ne.jp/lapiz/index.shtml


虎ノイ 題名:爵位とは? 投稿日 : 99年11月11日<木>01時47分

ちょっと,調べた結果です。

 爵位とは貴族の段階別を示す称号で,多くの場合世襲されるものです。
現在では君主国の大部分と一部の共和国に残存していますが,形式だけで特権は
持たないか,持っていても僅かです。
 古代ローマにも平民とは区別された貴族,閥族が居ましたが,爵位は無かった
ようです。
 爵位が生まれるのは,封建貴族に階層別が出来た事と関係があります。
中世の初め,西ヨーロッパの大国であったフランク王国において,官職として
存在したものが,世襲的な封建貴族制が発達するにつれ,そのまま貴族の段階別
を示すものとなりました。
上級貴族として,ヘルツォーク(公),プァルツグラーフ(王料地伯),
マルクグラーフ(辺境伯),グラーフ(伯)のほか,フライアー・ヘル(のちの
フライヘル)などがあり,下級貴族は騎士です。
 この制度は似た形で神聖ローマ帝国にも受けつがれ,14世紀からは封土(領地)
が無くても,皇帝から叙勲されるものもありました。
 制度は若干の変化を加えて,1871年以降のドイツ帝国にも受け継がれ,
フュルスト(侯),グラーフ,フライヘル(男)などの称号が用いられています。
これら貴族の身分的特権は1848年の革命以後しだいに減少して,1918年の
共和制成立後は,爵位を一代かぎり姓名の一部として私的に用いることが許される
のみとなり,オーストリアでは称号の使用さえ禁止されています。
 フランスでは中世以来,デュッケ(公),マルキ(侯),コント(伯),
ヴィコント(子),バロン(男),シャトラン(城主),ヴァヴァスール(陪臣),
シュヴァリエ(騎士)などの称号があったが,フランス革命で貴族制は廃止される。
その後,ナポレオンが新しい制度を作り,1814年王政復古とともに旧貴族が称号
を回復するのですが,特権は回復されませんでした。この爵位は第三共和制以後にも
習俗として用いられることがあります。
 イギリスでは11世紀のノルマン・コンクエスト以後,王の直属の家臣が,
デューク(公),マーキス(侯),アール(伯),ヴァイカウント(子),
バロン(男)など上・中級貴族となり,爵位を称号として持ちました。上級貴族の家臣は
バロネット(従男爵),ナイト(騎士)などで,サー”sir”の称号を付けます。
上級貴族の爵位は長男のみに伝えられるので,公・侯・伯の次男以下はロードという
称号をつけます。(例えば,マールバラ公の第3子はロード・ランドルフ・チャーチル
と称して,その子はただミスター・ウインストン・チャーチルと呼ばれます。)
貴族と平民の間には身分的障壁はなく,貴族も新たに作り出されていて(確かビートルズ
の誰かがサーの称号を持っていたような?),現在の上院議員(貴族院)の半数以上は
1832年以後に授爵された家系だそうです。 イタリアでは1948年の共和制憲法で貴族制が廃止されますが,ファシスト政権
樹立以前に授けられた爵位は,名前の一部として通用しています。
最近になって貴族制度が出来た例もあり,スペインでは1948年フランコ政権によって
貴族制が復活されました。
(主な資料,平凡社の百科辞典)

結果,爵位を与えることが出来るのは,王国の王,あるいは立憲君主国の王。
もしくは,自らが皇帝や,独裁者になった人物だけのようです。
それ以外に爵位を手に入れる為には「既に爵位を持っている人物の元に娘を嫁がせ
生まれた子供に爵位を世襲させる」以外には無いみたいですね。
その爵位にしても,少なくとも先進文明国では「名誉」以上のものは持っていない
みたいですし,でも,ありがたがる人はやっぱりいるんでしょうね。
日本の紫綬褒章みたいに。


lapiz 題名:U.C.の貴族は寂しそう・・・ 投稿日 : 99年11月11日<木>02時35分

>虎ノイさん
大変興味深い解説、どうもありがとうございますm(_ _)m

結局、名誉や家系証明だけで、特権はないに等しいんですね。
基本的に王のいないU.C.では、新たに爵位を名乗ることは難しいんでしょうか・・・
受け継ぐことしかできなんですねぇ。サーといえば、ビートルズ以外に、僕は競馬
関係者を多く知っています。マイケル・スタウトという調教師はサーの称号を得て
います。これはやはりエリザベス女王から授爵されたんでしょうね、当然。

チャーチルって、主相の?(;^_^A
「ダービー馬の馬主になるのは、一国の宰相になるよりも難しい」
っていう名言の人。それしか知らない・・・(笑)

また質問で申し訳ないんですが、〜公とか〜卿っていいますよね?
あれって、何の略(?)なんですか? 爵位によって違うんでしょうか。
http://osaka.cool.ne.jp/lapiz/index.shtml


虎ノイ 題名:公・卿(卿の字が出ないと思ったら公卿(くぎょう)で一発変換)
投稿日 : 99年11月11日<木>21時24分

公とは,5等爵の第一位,公爵の事ですが,単純に封建領主・大臣・身分の高い人物
への二人称として用いられる事があります。だんだん下がって,同格の者にも用いる
事すらあり,「貴公!」という呼びかけは,デラーズやガトーあたりなら使いそうです。
接尾語としての「**公」は本来の公爵以外にも,身分の高い人の名前につけて,
「家康公」「御老公」などと,敬意を表すために使われますが,別に徳川家康や徳川光圀
が公爵だったわけではありません。時代が下がると単に親しみをこめたり,あるいは
やや軽んずる気持ちを表すために使うこともあります。
落語などで「おい,熊公」と呼ばれた長屋の住人が身分の高い人の筈は無いし,
「忠犬ハチ公」が,叙勲を受けたという話も聞きません。
欧米でも同じで,あのゴルゴ13の名乗っている仮の名が「デューク東郷」だからといって,
彼が自分で「東郷公爵」だと名乗っているわけでは無いはずです。
「〜〜公」と名乗っている場合,本当に公爵なのか,あるいは身分は高いが違う爵位か?
あるいは,あきらかに何でもない人物なのか?文脈から読みとる以外に方法は無いでしょう。

次いで卿とは,元々の意味は「中国・周代,天子・諸侯の臣下の身分で最上位」からきている
ようですが,日本での意味は「律令制で,八省の長官」という意味で使われ始めました。
やがて,大納言,中納言,参議以上の官,三位(さんみ)以上の位の人を指すようになり
(これに対して,大臣(右大臣とか左大臣とか)を指して公と呼ぶ),やがて身分の高さとは
無関係に相手の貴人を敬っていう言葉になりました。
「〜〜卿」のように接尾語としてつかう場合,イギリスなどで爵位をもつ人物に対する敬称
として用いられていて特に爵位の段階とは無関係に使われているようです。
(それでも公爵に対しては「〜〜公」と呼ぶのが礼儀でしょうが)
こちらの場合は公と違って,やや改まった場合などで敬意をこめて用いる事が多く,君主が
臣下に,男性が同輩以下に,用いるのが通例(銀河英雄伝説で,帝国軍でやたら,卿・卿と
呼び合っているのがこれ)です。
(情報元:いずれも大辞林)

こっから先は私の考え
「〜〜公」「**侯」「##伯」という記述は良く見かけますが,「@@子」「$$男」等と
いう形で記載されたものを見たことが無いので「¥¥卿」という記述が「〜〜公」等という
記述と一緒に記載されていた場合,「¥¥卿」は暗に子爵か男爵をあらわしているのかも
しれません。(もちろん,爵位の無い貴族の場合もあるでしょうが)

ところで,lapizさんの質問を読んで色々考えているうちに,大きな疑問が………

デギン・ソド・ザビって,いつ「公」を名乗るようになったのでしょうか?
公王を称したのは「0069年の8月15日」で,これは間違いないのですが,何故「王」でなく
「公王」なのか?


虎ノイ 題名:そこで,大胆な仮説「ザビ公爵家説」 投稿日 : 99年11月11日<木>21時26分

ひょっとすると,デギンは(私たちの知らない,どこかの)ザビ公爵家の末裔だった。

以下,虎ノイ暴走モード

もちろん,宇宙世紀時代の貴族に過ぎませんから,特権なぞありません。しかし,先祖伝来の
富(地球上の城とか土地,家財や美術品いわゆるお宝)は持っていたでしょうし,資本主義の
時代にあってはそれを元手に事業をし,かなりの財産を手にしていた事でしょう。
彼がジオン・ダイクンの主義に賛同し,彼について行ったのか,あるいは自分が居たサイド3に
招いたのかはわかりませんが,その財力は地球連邦政府からコロニーを1個購入できるほど
の財産があった。彼は自分の(そして同志ジオンの)夢と野望のためにそのコロニーを
手に入れた。(当時は)控えめであった彼はそのコロニーに友の名であるズム市と名付け,そこの
住人は連邦政府への移民旅費諸費用を免除される。(その替わり税を「デギン・ザビ公」に払う
必要が生じたが,その額は連邦への返済金よりもはるかに低廉であった。)
ジオンが独立を宣し,共和国を樹立した時,彼は喜んで首都に自分のコロニーを提供した。
巨大な政府組織のための建造物が必要であったが,住民は喜んで立ち退きをした。
そして共和国から集まった拠出金の一部は彼らの立ち退き料を満たして余りあり,
あの公王庁(当初は共和国政庁ビル)と,その前の広大な公園が完成したのである。

ジオンが死んだ時,デギンは彼の遺志を継ぐため,自らのコロニーの王となった。
しかし,これに対してコロニー住民の反抗は無かった。
何故なら,このコロニーこそは,デギン公の私物であり,ザビ公爵家の財産であったからである。
「民主主義を標榜しながら一向に民意を反映しない連邦の市民」に戻る事より,
「慈悲に篤い領主の臣下」である事を望んだためである。
そして,住民の歓呼の中,デギンは公王となり,ジオンが建国した共和国の掌握を始める事となる。
その結果「かつての友」ジオンの派閥と戦う事となるが,それは別のお話である。


lapiz 題名:貴族になりたい・・・・ 投稿日 : 99年11月12日<金>02時03分

>虎ノイさん
またまた詳細な解説、ありがとうございます。

そういえばガトーとかの「貴公」って、かなりフリーに使ってましたね。
やはり元はちゃんとした意味でも、だんだん曖昧になっていくんですね。

>「ザビ公爵家説」
08小隊でアイナを含めたジオン軍人たちのパーティーのシーンがありまして。
なんかアイナの家とか、その辺のことについて少し触れていましたが、どうも
貴族関係の人間っぽい描写が見え隠れしてたんですが。「サハリン家の・・・」
とか。ロナ家一統みたいに、わりと貴族の末裔が集まっていたのかなぁ、と。
関係ないですかね。
http://osaka.cool.ne.jp/lapiz/index.shtml


虎ノイ 題名:ふう,やっと繋がった。 投稿日 : 99年11月14日<日>02時42分

UC0068に「シャルンホルスト・ブッホが,欧州の名門ロナ家の家名を購入」
というのが,あるのですが,これはどういう意味なんだろうか?
「娘を嫁にやり,生まれた孫に父方の家督を(金で)強引に継がせる」のか?
それとも,この時代には,株や不動産みたいな感覚で家名が売り買いされて
いたのか?興味あるところです。


桑衝去場 題名:やっと繋がりました(^^;) 投稿日 : 99年11月14日<日>03時06分

虎ノイさんへ
私は中世あたりの西洋史には疎いモノで、大変勉強になりましたです。

lapizさんへ(アレλαπιsさんじゃなくなってますね)
>そういえばガトーとかの「貴公」って、かなりフリーに使ってましたね。
>やはり元はちゃんとした意味でも、だんだん曖昧になっていくんですね。
日本語の二人称代名詞は「おまえ」(御前)にしても「キサマ」(貴様)にしても、字を見ると元々は尊称で有った事が分かりますが、時代と共にドンドンレベルダウンして言ったモノですから、「公」にしても「エテ公」とか「カテ公」(笑)とか侮蔑を込めて使ったりするから変なものです。


桑衝去場 題名:あ、時間差 投稿日 : 99年11月14日<日>03時23分

虎ノイさんへ
>それとも,この時代には,株や不動産みたいな感覚で家名が売り買いされて
>いたのか?興味あるところです。
コレに関しては
「宇宙世紀の生活」>「2DKに住まう英国貴族と宇宙用キュイに乗った無菌歩兵」>「チャウシェスクの名前は消えたのかな? 投稿日 : 1999年7月30日<金>19時27分」で 伊佐未さんが解説して下さってましたよね。


λαπιs 題名:貴族問答 投稿日 : 99年11月14日<日>04時09分

過去ログ読みました。
で、それを蒸し返すようでなんですが、やはり貴族に
特権はなかったのだと思います。ロナ家が家名を買
ったのは「コスモ貴族主義」というのを実戦するため
で、民衆も貴族の家名そのものには興味はなかった
のではと。問題は貴族とはなんたるかを示すことだっ
たのでしょう。2DKに住まうようなのは貴族ではない!
って、行ったかどうかは知りませんが(笑)


F・M・バーチ 題名:久しぶりなのに・・・ 投稿日 : 99年11月14日<日>10時11分

 >『貴族』について
 デギン・ザビが『公王』を名乗った理由については・・・
 拙著『宇宙(そら)から見た宇宙世紀』Vol 1をご覧ください(笑) 無事、再販が決定しましたので(すいません、ここしばらく御無沙汰していたのも、この本の修正作業に手間取っていたもので・・・ちなみにその時の私の状態は『ボールセンチュリー』の掲示板にかかれています(笑))
(って、いきなり宣伝かぁ〜〜)

 ・・・はおいといて
 『公王』って、いったいどうゆう意味なんでしょうねぇ。
 一般には『公爵の王』的な言い方がされていますが、これだと異状に『不自然』としか言い様がないですから(実際、『王』と『公』の間には、我々が想像する以上の溝が存在します)、ちょっと使用するには問題があると思っています。
(そもそも、『支配者』である『王』と、『臣下』である『公』を同列にかくことなどありえません。これが逆の書き方、つまり『王公(あるいは王侯)』ならば『王の尊称』、あるいは『特権階級の総称』として理解できなくもないのですが)

 現在の公式設定では『ジオン公国』を『Principality of Zeon』としており、ジオン公国を一種の『皇太子領』として扱っていますが、これならば一定の理解ができます。つまり、『公王』とは『皇太子』の別称であり、地球圏全域を支配した暁には、さらにその上に『王』なり『皇帝』なりという称号で飾られた『絶対専制君主』が誕生する、ということです。

 また、これとはまったく異なる可能性もあります。
 『公王』とは『公(おおやけ、つまり民衆のこと)によって選ばれた王』、つまり大統領の一亜種である、という可能性です。 英語表記を行えば『The Publical king』(なんかこう書くと『居酒屋(パブ)の親父』を揶揄して呼んでいるみたいだなぁ。異状に親しみは感じるけど(笑)) といったところでしょうか。

 公式設定には真っ向から反しますが、私はどちらかといえば後者を支持したいですねぇ。
『宇宙世紀』の歴史は、改暫が著しいですから(なにせ、民間が発表している『写真集』でさえ、国家の検閲が入ったせいか『変更』がしばしば見られますからねぇ(笑))、元の意味をあえて『曲解』することなんて、造作もないことなんでしょうねぇ。

>『@@子』、『$$男』
 当然ながら、これに相当する表記は各国に存在し、厳密に分けて使用されています。この表記を日本語でほとんど使用しない理由は只一つ『貴族の呼び方に見えない』からです。
 日本でこの『公・候・伯・子・男』の制度が正式に使用されたのは明治時代、華族制度が発足して以後ですが、それ以前から少なくとも『子』に関していえば、それまでの儒教的教育の中で日常的に使用されていました。いわゆる『諸子百家』(例えば孔子老子などです)がそれです。
 この場合の『子』とは、『先生』という程度の意味ですが、少なくとも『貴族の称号』としては理解されにくかったと思います(もともと、この5つの称号にしても、中国春秋時代の『周』王朝の官制から『引っ張りだしてきた』ものですから)
 そのようにして1000年以上にわたって使用されてきたために、この国では『子』ゃ『男』などの言葉が『特権階級の尊称』としてははなはだ不適当になってきたのでしょう。


桑衝去場 題名:もう一カ所訂正(^^;) 投稿日 : 99年11月15日<月>23時06分

λαπιsさんへ(また戻ってますね)
>で、それを蒸し返すようでなんですが、やはり貴族に
>特権はなかったのだと思います
そういえば、「閃ハサ」でギギのパトロン「カーディアス・バウンデンウッデン」が「伯爵」と呼ばれてましたが、上巻P.241のギギとケネスの会話から察するに、この人物の場合も、伯爵であることはあまり知られていないという事なので、貴族の特権というよりは、大保険会社の創設者であり資産家であったために特権階級に属しているだと思いますが、特権は無いにしても「権威」の様なモノは残ってる見たいですね。

F・M・バーチさんへ
>『公王』って、いったいどうゆう意味なんでしょうねぇ。
>英語表記を行えば『The Publical king』(なんかこう書くと『居酒屋(パブ)の親父』
>を揶揄して呼んでいるみたいだなぁ。異状に親しみは感じるけど(笑)) といったところでしょうか。
こういうネタは好きです。個人的に大受けしてしまいました(笑) 
そう言えば気になりますね、英語版小説等ではどういう表記になってるんでしょう?
ちなみに、私がよく行く英語のガンダム系サイトのデータベース(下にリンク貼ってます)でのデギン公王の紹介文中に
>Degin founded the Duchy of Zeon and declared himself Archduke.
という一文があり「Archduke」(大公)と訳してましたが、「Duchy of Zeon」とう中途半端な表記といい、ここのスペルって今一つアテになりません(^^;)
公王の公式な英訳って設定されてるんでしょうかね?
もっとも、この公式設定というのが一番アテにならんのだが(笑)

http://www.gundam.com/characters/


団長 題名:おおやけのおうさま 投稿日 : 99年11月15日<月>23時10分

 今回は情報提供も無しにのっけから妄想かまします(笑)

 公爵とかの貴族の内、領土を持つ身分の人々は誰かからその領土
を封ぜられたと考えるのが一番納得出来る領土を持っている理由で
しょう。
 故にバーチさんの説を私は支持します。
 デギン公王は誰かからジオン公国と言う領土を封ぜられた訳では
(たぶん)絶対に無いでしょう。

 一方、勝手に”王様”を名乗る分には実力さえ伴えば誰も文句は
言わないでしょう。
 ただ、身分制度が喪失している(と考えられる)世の中で”王
様”を名乗るのは多分に”度胸”がいるのでは無いでしょうか?

 そこで”公王”と言う名称の登場です。
 ”公(おおやけ)”の”王(おう)”さまですね。
 これならば、勝手に名乗る身分と言う意味でも問題無いですし、
ストレートに”王様”でも無いのでそれ程恥ずかしくない・・・(笑)

・・・多少軌道修正します。

 私が”公王”を”おおやけのおうさま”と読んだ場合に思いつく
のが、帝政ローマの皇帝です。
 ローマ皇帝(少なくとも帝政ローマの初期)って他の国の皇帝
(例えば帝政ロシア)と異なっていると思います。
 ローマにおける”皇帝”の意味は”ローマ軍団から認められたの
統帥権を持つ人”だったと記憶しています。
 また、政治的権限は帝政に移行する前のローマ共和国の様々な役
職(独裁官や護民官等)を終身で兼任していただけだったと記憶し
ています(それだけでも凄いのですが)。
 特に初代皇帝といわれる”アウグストゥス”が好んでいた”第一
人者(プリンチエプス)”は通り名とも言える公式な名称では無い
です。
(アウグストゥスは「強大な力をただ一人に集める事で統治する政
体」を目指した初代皇帝だからかもしれません)

・・・ガンダムに話を戻します。

 共和国建国の立役者であるジオン・ダイクンの死後、一年以内に
デギン・ザビが”公王”として立つ。
 かなり、いや相当不自然に見えます。
 例えば、2千円札の首相が「2000年を記念して今年から私は
王様です」と言われて国民(有権者)が納得するモノでしょうか?
 これが、もしもう少し人気のある首相で言い方も「総理大臣と言
う名称を”公王”とします。”王様”っぽく聞こえますが法的に
は”ジオン共和国の第一人者の別称”に過ぎず、なおかつこれは”
対外的な名称”です」と言ったらどうでしょう?
 まだしも納得しません?・・・しませんか。スイマセンm(_ _)m

 私は公王が公爵あるいはその手のモノの変形って無理があると思うのです。


伊佐未 題名:蒸し返しの事とかについて 投稿日 : 99年11月16日<火>00時25分

うちの連載にも結構関わってくる話なのですが、ちょっと頭を切り替えながら読んでくださいね(^^;;
まずアジアから入りますので・・・・。

現在アジアの国々がヨーロッパ中心史観、つまり欧米の文化や品物が凄いと
思っているように、その昔、ヨーロッパがアジアを凄いと思っている時期が
ありました。

ヨーロッパ貴族達はこぞってアジア産の陶器や、調味料などを欲しがったそう
です。
それを持つ事が自分の格を上げるステータスであり、またアジアに対する憧れの
象徴でもあったそうです。
で、その凄いアジアに出て貿易して、お金を稼ぎたい。という気持ちから大航海
時代、そして産業革命に繋がるのですが、それはうちの連載でいつか書くと言う
事で・・・・

何がいいたいのかと言いますと、ヨーロッパとアジアの距離が、アジアの品物の
価値を吊り上げたわけなんです。
アジア圏の国では、アジアの品物を安く手に入れられても、ヨーロッパからアジ
アの品物を手に入れようとすると付加価値が付くっちゅう事です。

という事で地球と宇宙との間に距離という物が存在し、地球産の文化や品物は
素晴らしい。というヨーロッパ中心史観ならぬ「地球中心史観」というものが
存在したがために、ブッホはコスモ貴族主義実践の為にロナ家の名前を買った
のでは?と勝手に思ってます。

実際、宇宙世紀において地球の貴族に権力があったかどうかは置いといて、
宇宙から見た時、地球中心史観があれば、ブッホがわざわざ名前を買う理由が
一つ説明つくと思うんです。

イギリスの紅茶文化って、元々は中国の茶や砂糖を植民地で安く作ったからこそ
生まれたわけなんですよね。
って考えるとブッホが地球貴族の名前を買って、貴族ごっこやっても、宇宙貴族
として地位や文化、民なんて後々付いてくるんではないかな?って思います。

ジオンにしてもそうですよね。結局は公国制にするとか、しないとか「先駆け」
なんです。

昔々、凄かったアジアの上にヨーロッパが乗っかり、今またアジアが発展し
ヨーロッパの上に乗っかろうとしている。というのが最近流行りの?考え方
なのですが、ジオンの公国制や独立戦争、ブッホのロナ家購入など、宇宙が
地球の上に乗っかろうとしている先駆けとしての現象では片付きませんか?(笑)

なかば、理論のすり替えのような投稿でしたが、かなり連載のネタバレもして
いるので今日はこの辺で(^^;;

と・・・うちの絵のコーナーに虎ノイさんが描かれたMS−06Tをアップして
いますので是非ご覧遊ばせ。
http://osaka.cool.ne.jp/isamiyuu/

 


桑衝去場 題名:うう寒っ、今朝初雪が降りました。 投稿日 : 99年11月17日<水>22時38分

伊佐未さんへ
>うちの連載にも結構関わってくる話なのですが、
今のところROMに徹してますが、連載楽しみにしてますよ(^^)

>地球産の文化や品物は素晴らしい。というヨーロッパ中心史観ならぬ
>「地球中心史観」というものが存在したがために、
以前の問答の時に地球連邦官僚の世襲化という話をしましたが、宇宙世紀世界を見ていると、どうも血筋とか家柄を重んじる傾向が有るように思うんですよ。
例えば、主君よりも遙かにカリスマ性を持っていたハマーンが、ことさらにザビ家に固執してミネバを担いでいなければならなかったことや、対抗したグレミー・トトがギレンの遺伝子を受け継いでいる(らしい?)という話は、ミネバよりも王位継承権の順位が上であると言う事をアピールしているんじゃないかと思うんです。
あと、シャアもダイクンの名を継ぐ事にプレッシャーを感じてた様ですし、ハサウェイは歴戦の名艦長ブライトの息子と言うことでチヤホヤされてますし、ミライさんもヤシマ家の(元)令嬢であったことにより、ジョン・バウアー等によって色々と優遇されてたみたいだし、ジャブローでは「お父上が生きて居られたら」と同情されたダケですが、只の難民娘だったら鼻にも掛けられなかった筈ですよね。
こういう例を見ていると、宇宙世紀社会って絶対民主主義と言いながら、むしろ武家社会や貴族制度のような封建主義的な価値観がまかり通ってる様な気がしますよね。

>ジオンにしてもそうですよね。結局は公国制にするとか、しないとか「先駆け」
なんです。
で、ジオンの場合、嘗ての歴史上に存在しなかった独立宇宙国家ですから(共和制は準備期間として)そう言った価値観を払拭した国家制度を目指しての「公王(おおやけの王様)制」なんじゃないかな? とか思い始めちゃいました。

しかし、ミネバやシャア・ダイクンを見るに、結局は封建的価値観に飲み込まれてしまっているという業を感じちゃいます。
そう言った価値観が存在したから、ブッホコンツェルンにとって「ロナ家」というブランドは多いに利用価値が有ったんじゃないですかね?


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