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”アキロニア戦記編”について

”アキロニア戦記編”は”黒い狐”での予告どおり,オデッサ戦である。
かなり,行き当たりばったりで書いていたので,所々に訂正謝罪が混じる
という,トンでもない出来映えであるが,原文のまま掲載したい。


”赤い狐” 第1話(アキロニア戦記編)

建物の外は晩秋と呼ぶよりもはや初冬と呼ぶに相応しい風が吹き始めていた。
ここは東ヨーロッパ,公国軍が司令部として接収した古い貴族の館である。
「ところで,先生。地球へはどのような用件かな?」
「少将,先生はよして頂きたいのですが。」
そう答えながらも,男の眼は将軍の美人秘書の方に注意が向いている。
「あぁ,部下のほとんどが何らかの形で先生,いや大佐の影響を受けとるの
でな。ワシもなんだか大佐に学んだ気がし始めておるのだよ。」
「みな,良い子達でした。お役に立ってますでしょうか?」
「とんでもない悪ガキ共だよ。もっとも戦場では大いに役に立っとるがな。」
「そう言って頂けると,教育者として嬉しい限りであります。」
「だが,あ奴らの女癖が悪いのも評判らしいぞ。」
「本日お伺い致しましたのは,例の兵器の実戦データ回収とパイロットの様
子を見るためでありますが。」
都合の悪い話題にとぼけて答えながら,相変わらず視線は将軍の秘書に向け
たままである。
「だろうと思ってな,資料は揃えておいたよ。パイロットの方はじき帰って
くるはずだ。ちと,帰還が遅れておるようだがな。」
将軍は秘書を促し,資料のデータディスクを大佐の前に取り出す。
「想像以上の威力だよ。廃棄寸前だったルナタンクG−78でこれだけの戦
果が得られるとは思ってもおらなんだぞ。」
「ただ,普通のパイロットでは扱えません。兵器としては欠陥品です。」
「君はそう言うが,パイロットを含めた兵器システムとして考えたならば,
あれは地球上では無敵と呼んでも差し支えなかろう。」
「それにしても,極めて用兵の難しい兵器システムです。」
答えながらも男の視線は最後まで美人秘書に向いたままであった。
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「あのー,アキロニアって一体何処よ?」
「一応,ウクライナのつもりだ。まぁ何だな,一種の訛りということで。」
「つまり,予告通りのオデッサね。じゃあ”G−78”とかいうのは何?
オリジナルの兵器なの?」
「いや,有名な機動砲台の開発母体になった兵器で,月の防衛兵器を転用し
て地上兵器にしたものだよ。」
「あぁ,わかった。”AMX−O3”ね!!」
「全然伏せ字になってないじゃないか!!」
「と,言うわけで戦闘シーンは次回からだそうです。」


”赤い狐”第2話(アキロニア戦記編)

連邦軍の大型陸戦艇”コーカサス”はワラキア平原を進撃していた。
そして,その艦載デッキには連邦軍にもようやく配備され始めた機動兵器の
姿があった。先行試作という触れ込みで導入された物であり,たった10機
の2個小隊分でしかなかった。だが,今まで公国軍のZKに対し劣った武器
しか配備されず,忸怩たる思いを募らせていただけに,GMをあたえられた
コーカサスの志気は非常に高かった。

ドナウ下流の小村に公国軍の簡易陣地を発見したとの連絡を受け,その戦力
が戦車数両のみとの報告に,初のZKとの交戦ではない事を残念がりつつも
意気揚々と部隊は出撃していった。

「小隊長,戦車8両ですよ。2個小隊も出張ってくる事は無いのでは?」
「そうは言っても,第二小隊も早く初陣を飾りたくてしょうがないのさ。
まぁ,敵にZKは居ないんだ。慣れるつもりで気軽にいこう。」
「こちら,第二小隊。村の北側に位置しました。突撃準備完了です。」
「第一小隊も西側にて準備完了。あまり突っ込み過ぎるなよ!村の東側には
支援の艦砲射撃がいく。よし,時間だ。突撃!!」

連邦軍の突撃に対して,公国軍の戦車は村の中央に後退しつつ,その砲塔を
飛翔させた。飛行戦車である。しかし連邦軍もそれに対する戦法を考慮して
あった。重たい戦車砲を積んだ機体である。さほどの機動力は持っていない。
さらに主砲発射の際には空中に停止する必要がある。その瞬間を狙い撃てば
特に恐れることはないと教えられていた。それに滞空時間も極めて短く,攻
撃を耐えしのぐことが出来れば,後で地上の台車を片づけるのに造作も無い
ことも。
しかし,砲塔の動きは彼らの予想以上に,いや教練で教わった以上に素早く,
強力な175mm砲を空中で旋回しつつ発射さえした。さらには主砲発射の
反動すら利用して,空中を機動,連邦機の攻撃をかわしている。
数分後,砲塔が燃料を補充するために台車に戻ったとき,動いている連邦機
の姿は無かった。倒される前に彼らの内で誰かが気付いたであろうか?
それが有人機に可能な動きでは無かったことに。
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「あれぇ,アッサムが出るんじゃ無かったの?」
「誰も紅茶なんか頼んでないよ。G−78改はもう少し先にならないと出な
い予定なんだ。かなりカスタムしてるし,設定に困ってるんだ。あまり資料
がないしね。」
「まぁいいわ。ところで赤い狐はまた引っ込んじゃったのね。」
「パイロット養成学校の校長がそうそう戦場にいてたまるか。」
「でも,前の話では赤いT型で大活躍してたじゃないの?」
「あれは,学校が潰れた後の話だからね。」
「でも,せっかく激戦地にいるんだから,大暴れさせなきゃね。」
「どうかな,今回は赤いT型なんか持ってきてないかもよ。」
「ところで,念のために確認しておくけど”ZK”ってアレのことよね?」
「もちろんさ,今回出るのはほとんどが06Jのはずだけど,07Bが出て
きても連邦軍の兵士はやっぱり「新型のZKだ」と呼ぶと思うんだ。」
「つまり,連合軍兵士にはドイツの戦車は全部タイガー戦車に見えるという
話と同じなわけね。」
「それは,ちょっと違うと思うぞ。それと,”ZK”って書くと”ジーク”
(ゼロ戦の連合軍側のコードネーム)とも読めるので,ちょっと気にいって
いたりする。」


お詫びと訂正(その1)

「またまた訂正です。第1話に書き込んだ内容において謎のMAを
”AMX−○3”と記述していましたが,”MAX−○3”の誤りでした。」
「それって私が言ったの?」
「そう,でも私もその時に気付かなかったから同罪。まったく,何を考えて
いたんだろ。」
「どうせ,ろくでもないことでしょ。」
「そうだね。フランス陸軍の戦車(AMX−30)でも考えていたのかな。」
「他には間違ってないでしょうね?」
「あと,不安材料として,”G−78”も”G−87”とする資料があって
どっちが正しいのかよく判らないんだ。MAX−○3は本当はMAでは無い
ということで,資料から省かれることが多い上に,細かい設定まで記載され
ずに簡単な説明で終わっている場合が多いんだ。だいたい総重量300トン
という数値を挙げている資料もあるけど,1/550のプラモデルの寸法で
計算すると軽すぎる。今のところ,ガンダムセンチュリーの数値を採用する
予定だけどね。」
「MAX−○3が載っている最新版の資料ではどうなってるの?」
「実はガンダムメカニクス2をまだ入手していないんだ。あれには載って
いるんだろうか?」
「見切り発車で連載開始してるものね。」
「まぁ,この赤い狐シリーズでは俺設定が多いので,信用しない方が無難と
読んでいる人も,判っているはずだからよしとしよう。」
「ところで,標題は「お詫びと訂正」になっているけど,全然,謝る気配が
ないのは何故?」
「あ,忘れていた。というわけで”AMX−ナンバー”から,ガザシリーズ
を期待された方。どうも,済みませんでした。訂正してお詫びします。」
「どっちにしても,まだ,AMX−○3は出ていないのよね。」
「だから,今資料の収集中なんだよ。」


”赤い狐”第3話(アキロニア戦記編)

「おや,大佐。いつ地球に降りられたのです?」
「奇遇だな,クレッチマー少佐。ついたばかりだよ。君こそ何故?」
「新たにパイロットが補充されるというので,引き取りに来たんですよ。
今じゃ新パイロットは速攻で連れていかないと,よそに獲られてしまう始末
でしてね。宇宙港まで迎えにいってですね,カリマンタンを見かけたもので,
もしやと思ったのですが,案の定でした。」
その時,少佐の後ろから青年下士官が声をかけた。
「校長先生!いえ,失礼しました,エスパルト大佐。御久しぶりであります。
第17期生のクルツ伍長であります。」
「ほう,U−99に配属とは。おめでとう,少佐は厳しいが基本的に良い奴
だからな。」
「なんです?その基本的に良い奴っていうのは。」
「少佐殿,つまり戦場で生き残れる兵士のことを指すのだそうであります。」
「それは,お褒めいただき恐縮です。しかし,連邦軍の大規模な攻勢がある
という噂話もあります。いつまでこんな状態が続くものやら。」
「なに,連邦軍がここを攻めてくれれば,却って助かるよ。おっと,今のは
重要機密だ。口外しないでくれよ。」
「なんですって?何か面白い策を考えてらっしゃるのですね。教えて頂けな
いでしょうか。」
しかし,大佐は少佐の背後の宇宙港エリアに何かを見つけると,
「少佐,悪いが急用が出来た。ではまた。クルツ君も頑張り給え。」
と,走り去ってしまった。
「少佐殿,大佐に何か失礼な事でもおっしゃられたのですか?」
「いや,何も。本当に不都合な話なら,そもそも私などに話すわけはない筈
だし・・・」などと話をしていると,

「あら,クレッチマー少佐。エスパルト大佐をお見かけしませんでした?」
宇宙攻撃軍少佐の軍服を着た女性が話しかけてきた。
「つい先ほどまでここで話をしていたんですが,急用とかで,失礼ですが?」
「申し遅れました。宇宙攻撃軍巡洋艦カリマンタン艦長レイラ少佐です。
大佐にはまた逃げられてしまったみたいだわ。」
「なに,どうせ宇宙(そら)に上がる時には戻って来ますよ。」
「そうもいかないの。地球で買い物につきあってもらう約束なのよ。」
「ひょっとして,左くすり指のリングですか?」
「ふふふ,そうなの。でも,ちょっと眼を離した隙に逃げられちゃったの。
どうせどこかの将軍秘書かなんかに色目を使ってるに決まってるんだから!」
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「クション,クション。うー,風邪ひいたかな?」
「その件については,コメントしかねるわ。赤い狐ってろくな男じゃないわ。
ところで,新キャラにクルツ伍長が登場してるけど,この子が「普通のパイ
ロットでは扱えない兵器」を使いこなすパイロットになるわけ?」
「彼はただのパイロットだよ。まあ,アドラー曹長の先輩というわけさ。」
「赤い狐の愛弟子ってわけね。多分この子も上官から悪ガキとか呼ばれるよ
うになるのね。それで,赤い狐の名前はエスパルト大佐で決まったの?」
「名無しのまんまじゃやりずらいんで,暫定的に使ってる。ただし,これは
仮の名前で別に真の名前があるかも知れない。」
「実は,Zオン・Dイクンの歳の離れた弟だったとか?」
「Zオン暗殺が実は連邦の仕業だった。とかの法螺話はするけど,そこまで
設定すると後がつらいので・・・・「Sャアの叔父」案は却下」
「ところで前回の戦闘シーンの続きは?G−87改は次回には出るのよね。」
「一応そのつもり・・,ただ活躍出来るのかなぁ?」


お詫びはしない,ただ訂正のみ(その2)

「悪い予感があたった。機動砲台アッザムの開発母体となったルナタンクの
型式番号はG−87が正しいらしい。訂正しなければならない。」
「やっと,ガンダムメカニクス2を手に入れたのね。」
「しかし,肝心のスペックは全然載っていない。」
「じゃあ,総重量も300トン説が有力ね。」
「それだけは絶対に認められない。」
「なぜ?」
「昔,1/550のプラモデルがあったんだ。(今もあるのかな?)
それによると脚部を除いた本体(タマネギ状のところ)の直径は30m以上
高さは20m以上あったんだ。」
「それで?」
「計算すると,本体部分だけで9,000立方メートル以上あるんだ。」
「すると?」
「比重が水と同じでも9,000トンはある。」
「きっと,水よりも軽いのよ。ザクだって水に浮いちゃうことだし。」
「比重が1/30の兵器なんて認めたく無いぞ。装甲が無くてもこんなに
軽くはならないはずだ。こうなるとガンダムセンチュリーの2,500トン
という数値すら嘘臭く感じられるな。今更ながら難儀なメカを選んだもんだ。」
「手持ち資料が少ないくせに変に考証に凝るからよ。G−87だって改めて
言わなきゃ誰も気付かないのに。」
「いや,世のガンダムマニアが許しても,この俺が許さないのだ。」
「一人でやってなさい。」


”赤い狐”第4話(アキロニア戦記編)

「アンリさん,ルネさん,連邦MSの活動は停止しました。引き続き,母艦
を攻撃します。艦砲射撃を回避しつつ接近して下さい。」
”G−87改”を支配する人工知能”クラウス”がパイロットの二人に指示
を与える。
「分かってるよ!ターレットに補給が終わり次第発進させる。」
「アンリ兄さん,何を怒ってるの?クラウスに八つ当たりしたりして。」
「別に怒ってなんかいないよ!」
「ルネさん,アンリさんは少しでも早く大佐に会いたいのに,帰還が遅れて
いるのを気にしているのですよ。」
「そんなんじゃないよ。全ターレットに補給終了。ルネ,いくぞ。」
「あ,はい。じゃクラウス,補助よろしくね。」

全備重量2,500tの機体が疑似反重力の助けを借りて浮かび上がった。
最大出力620MWの反応炉のパワーが8基16門のビーム砲にエネルギー
を充填し始める。地上からは台車から再び砲塔が飛び上がる。今度は砲塔は
まっすぐ陸戦艇を目指すのではなく,砲身を高々と掲げ上昇していく。

連邦軍陸戦艇コーカサスはパニックに陥っていた。意気揚々と出撃したはず
の部隊は突然消息を絶ち,その上見慣れない機体に襲撃されている。さして
機動性があるようには見えないデザインの機体であり,印象から鈍重な動き
を予想した最初の砲撃はもちろんはずれた。なりふり構わず,対空砲火まで
交えての射撃もかわされた。まるであらかじめ判っているかのように弾道を
避け,回転しつつ次々とビーム砲を連続発射,機関部を執拗に狙い撃つ。
ついに装甲板が穿たれ,「次の一発で終わり」と連邦兵士が覚悟したとき,
謎の敵は後退を始めた。
「”武士の情け”なんていうんじゃないよな?」
「どこかに不具合が出たんじゃないのか?新兵器にありがちな。」
生き残った兵士達はそう話し合っていたが,”G−87改”の攻撃は終わった
わけではなかった。
「直上,敵機。いや,マゼラトッ・・」
叫びの途中で終末は訪れた。高度5,000mから急降下した8機の砲塔が
放った175mm砲弾は全て,破壊された装甲板を貫き,反応炉を直撃する。

「アンリさん,この戦法は効率が良いとは云えません。ターレットの1基が
爆発に巻き込まれ墜落,さらに2基が爆風により小破しています。それに,」
「良いじゃないか。連邦の大型陸戦艇相手にその程度の損害なら。こっちは
死傷者ゼロなんだぜ。」
「兄さん,クラウスはこの”ツヴィーベル”を囮に使って危険にさらしたこと
を注意しているんだよ。」
「ルイさんの言われるとおりです。」
「大丈夫さ,連邦のへろへろ弾になんか当たるもんか。」
「アンリさん,その過信は大佐に諫めて頂く必要がありますね。」
「判ったよ,クラウス。大佐には「無茶するな」ってよくいわれたもんな。」
「アンリさん,判って頂けましたね。確かにあの戦法ですと,一番確実かつ
考え得る最短時間で敵を殲滅できますから,一刻も早く帰還するには最良の
方法です。」
「だから,そんなんじゃ無いっていってるだろ。」
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「ついにNュータイプの少年の登場ね。しかも二人,名前からしてフランス
系ってことは金髪碧眼の美少年に間違いなしね。」
「あんまり読者に固定観念を与えるのはどうかと思うぞ。実はセネガル出身
のアシャンティかもしれないし。」
(無視して)「兄弟のようだし,兄のアンリくんは赤い狐を慕っているよう
だし,何か,竹宮恵子の世界を垣間見るような展開に・・・」
「なるわけ無いだろ。それに私のイメージはちょっと違うな。ソンモール,
カーモールとか。いや,不思議な力を持つてるからジュディス,ジュデェス
みたいなのかな。」
「?誰?それ?」
「そう言うと思った(笑)。」(はたしてこのネタ何人がわかるのか?)
「ところで,”ツヴィーベル”っていうのが”G−87”の通称みたいだけど,
なんの事なの?」
「それは秘密だ。一応スペルだけは”Zwiebel”って書いておこう。」
「調べたら,なんて事ない言葉ね。」
「ネーミングに3週間も悩んだあげくがこれだから,さえないな。イニシャル
は初めから”Z”に決めてあったからね。」
「ということは,クラウスは人工知能のくせに少佐待遇だったりして?」


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