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”赤い狐”第27話(アキロニア戦記編)

連邦艦隊を後方からビーム砲の火線が襲った。完全な奇襲である。
巡洋艦2隻が機関部に被弾。たちまち轟沈した。
連邦戦艦タンネンベルクは敵艦の正体を調査しようとし,艦籍が照合され,
連邦軍巡洋艦アブキールであることが確認され,それが戦没艦であることも
判明した。
「敵の偽装艦か!?」
タンネンベルクは機動巡洋艦を追撃する事を諦め,アブキールと戦うべく,
進路を変える。
連邦軍巡洋艦アブキール。それはルネが操縦しているワルメルであった。
タンネンベルクの砲撃を物ともせずに接近し,さらに僚艦に命中弾を与えて
これを大破させる。しかし,戦艦の砲撃は凄まじく,ついにワルメルの主砲
は沈黙した。だが,タンネンベルクも損傷を受けており,またMS隊が帰還
したこともあり,砲撃を止め,無事な機体とパイロットの収容を始めた。

「クラウス。もう僕疲れちゃったよ。終わりにして,いいのかな?」
「構いませんよ。あれはそのつもりで準備した船だそうですから。」

主砲を沈黙させたまま,ワルメルは戦艦タンネンベルクに突進していった。
あまりの加速に構造材が耐えられず,艦首は潰れ,艦橋はもげ落ちた。
気づいた戦艦は,これを砲撃で止めようとしたが,MSの収容作業中であり
緊急回避は間に合わなかった。
ワルメルの暴走した反応炉がタンネンベルクの至近距離で爆発し,全ては
終わり,ルネの仕事は完了した。

「アンリさんが起きたら自慢できますね。一度に4隻も沈めたのですから。」
「そうだね。でも,やっぱり疲れちゃった。なんだか頭も痛いみたい。」
「ルネ。少し休め。アンリが目を覚ましたら,起こしてあげるよ。」
「はい,大佐。そうします。」

ケーブルの巻き取りには,結局丸二日かかった。
それから,カリマンタンは暗礁宙域に向かい,そこに隠れていたシシヤマと
合流。作戦の脱出者を収容して要塞へ帰還した。
時に11月30日。
北米の公国軍戦力が南米連邦軍本部への攻撃を敢行して敗退していた。
11月9日の失態が無ければ,この攻撃は容易に完遂出来たはず。
いや,そもそも,必要すら無かった作戦である。

しかし,男の頭の中は,次の計画で一杯であり,感慨に耽る様子は無かった。

”赤い狐” (アキロニア戦記編)  〜Fin〜


”赤い狐”(アキロニア戦記編)
「あとがき」&「”次回予告”あるいは”終了宣言?”」

「ふう,やっと終わったぞ。」
「まだまだ,続きがありそうな終わり方よね。結局次の計画って,謎のまま
だし,そういえば,公国が降伏後に『赤い狐』は連邦軍にもぐり込んで何か
怪しい活躍をする手はずになっているのよね。」
「実は,続きを書こうかどうか迷っているんだ。」
「何故?マ・クベのファンから抗議のメールが来たとか?」
「そんな事はないよ。あ,でも一応謝っておこう。
『地球圏110億のマ・クベファンの皆様。アキロニア戦記編においては,
彼を能なしのように描いてしまい………』って,よく考えたら,そんなに
ひどくは書いてないぞ。どちらかというと,褒めてる。『凄腕』だって。
ただ,部下には恵まれていないのと,宇宙攻撃軍の将兵からは嫌われてる。
と言う風にしか書いてないぞ。」
「『性格はどうしようもない』ってのは,褒めてはないと思うんだけど。」
「それは事実だからしょうがない。」
「ところで,何故,続きが書けないの?」
「これまでの話は,歴史の隙間に収まるように書けたんだけど,次の計画は
完璧に『IF戦記』の世界になってしまうんだ。」
「『IF戦記』というと,第二次世界大戦で日本が勝っちゃうような話ね。」
「そう,たとえば,ガンダム世界でいうなら
『ニュータイプ専用のガンダムが極秘裏にサイド6で開発されていて,それ
をジオンの特殊部隊が襲撃していたら?』とか,
『実は,ガンダムは量産されていて,それが実戦に投入されていたら?』
とかの話だよ。」
「全然,問題無いじゃないの。」
「大有りだ。『赤い狐』の次の作戦が成功したら,Zの世界はあり得ない。
それどころか,『星の屑』作戦すら起きないのだ。」
「じゃ,きっとまた失敗するのよ。」
「簡単に言うなよな。だから,そんな話はもう書きたく無いんだよぉ。
これまでは,宇宙攻撃軍と突撃機動軍の軋轢が公国軍の敗因の一つになって
いたけど,これが無くなって,なお勝てない将軍を『赤い狐』は間違いなく
見限るはずなんだよ。別に忠誠を誓う必要も無いんだろうしね。
それに,赤い狐が連邦軍にもぐり込んだのは『公国が降伏後』ではないぞ。
念のため。」
「えっ,それって?」
「終戦協定を結んだだけだ。連邦軍がグラナダ条約を反故にするような行動
をとったら,直ちに再戦だ。残存戦力がアステロイドに旅立つ前だし,今度
はサイド6も完全な同盟国にする。勝ったつもりで,浮かれている連邦など
怖くはない。勝てるぞ。」
「ひょっとして,その再戦のきっかけになる行動ってば,やっぱり,連邦軍
にもぐり込んだ『赤い狐』の謀略?」
「ふっふっふっふっ」
「どうやら,本気で怪しい計略をめぐらし始めたので,今日はここまで。」
「ぶつぶつぶつぶつぶつ,間違っている。『Z』に至る歴史は誤った歴史だ。
修正しなければならない。ぶつぶつぶつ………。」
「まだ,言ってる。」

「続く」のか?
いや「続けて良い」のか?


「虎威借狐皮被狼」廃業宣言

「長らくご愛顧頂きました虎威借狐皮被狼の『赤い狐』は
『アキロニア戦記編』をもって完全に終了したことにします。」
「え,やっぱり止めちゃうの?」
「色々考えたんだけどね,やっぱり勘違いとかする人がいそうだし。」
「たとえ,Z以後の歴史を否定するような話になっても,『∀』よりかはまだ……」
「へっ,何か勘違いしていない?」
「???」
「止めるのは,『虎威借狐皮被狼』のハンドルネームだよ。今後は誰にでも読める
ように『虎ノイ(とらのい)』に改名するんだ。」
「前の名前で何かヤバイ事でもやったの?」
「そんなわけ無いよ。ただ,ビジターで掲示板に書き込むときに面倒だからだよ。」
「そうね,たびたび『ソロモン要塞からマ・クベ鉱山まで』旅するわけにもいかないわよね。」
「せっかく個性的な名前を覚えて貰ったのに,ちょっと勿体ないかな?とも思ったんだけど
新しい名前で,新たな境地を切り開くのだ。」
「やっぱり,何か悪い酒でも飲んだんでしょう。」
「違う。今はしらふで,しかも丸腰だ。」
「じゃ,どこかの毒電波に冒されているとか」
「辺りには,溺れそうなくらいミノフスキー粒子が充満してるので,その心配は無い。
冗談はさておき,今後は『虎ノイ』の『赤い狐』の活躍をご期待下さい。」
「ところで,『虎ノイ』の『ノイ』って,やっぱドイツ語よね。」


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