第135話「噂の海賊狩り!さすらいの剣士ゾロ!」

〜出会い〜


噂によると人の姿を借りた魔獣だという海賊狩り。
「そんな風には見えない…」と戸惑うジョニー。
じゃあ、どう見えたんですか。ジョニー君!
言ってごらんなさい!ジョニー君!
そうか!そう見えたか!よし。同志!!
(ガッチリ握手)

食べる姿の愛らしさ。ああ、愛らしさ。
ふくらむほっぺの愛らしさ。ああ、(さぁ、ご一緒に!)
スプーン持つ手のエレガンス。ああ、エレガンス。
いや、ここは清廉さか。誠実さか。

とにかく、魔獣とは思えない普通の少年です。
いえ、ちょっとばかりセクシーな。
いえ、ちょっとばかりエクスタシーな。
いえ、ちょっとばかりファンタジーな。
いえ、ちょっとばかりドリーミィな。

そんな普通の剣士なのです★

こんなにゾロを近くで見られて幸せだなー。
透明な瞳に吸い込まれそうだなー。
吸い込まれたなー。
綺麗な思い出がたくさん詰まっているなー。
キラキラ光ってるなー。
なんて綺麗な場所なんだ、ここは。
私は今、どこにいるのだろう。

…少しだけ…冒険をしました…。

で、何の話をしてましたっけか?
危うくゾロの瞳の中に永住しかけそうになりました。
ただ今、帰還致しました!(敬礼)

そうそう。そうなんですよ。
確かこれはジョニー達をチラって見て無視してるんですよね。
ああん、もう。ゾロってば人の話を全然聞かなくて
やきもきしちゃう。どぎまぎしちゃう。メロメロしちゃう。
とか、そんなシーンだったと思います。

こっちはどぎまぎしてるもんだから、時間が過ぎるのが早いんです。
するとどうでしょう!

↑ごちそうさまの合図

ゾロは食事を終えて、スプーンを皿に置きます。
私はこの時、

Σハッ!

となりました。
実は、ゾロは人の話を聞いてないのではなくて
食事中は無駄話をしないのです。
空腹のあまり、がっついてるという見方も出来ますが
このスプーンを見た時、私には伝わりました。
私には見えました。私には聞こえました。
エンジェルの囁きが…。

そうなのです!
これこそ、まさにゾロが持ってる
食事へのリスペクト。
食事中は食べる事に集中する。
食事が終わるまで、話しかけるな。そういう意味なのです。

ですから、ここは非常に萌えるシーンなのですよ!
そこのコックファンのお嬢さん方!!

ためになる若竹英単語講座
respect:尊敬、尊重、敬意

そしてゾロは語り始めます。
自分の夢、旅の目的を…。
この時、今週の30分の中で最も黒目が大きくなります。若竹では、
黒目の大きさ少年との比例関係を提唱していますので、この時、ゾロは最も少年という事になります。世界一の剣豪の名を唱える時、ゾロは少年になります。
私の印象では、ゾロは「鷹の目」の事をつい最近知ったようです。つい、口に出たという風に見えます。鷹の目の事を語る時のゾロは回りが見えてないような状態になります。この時も、ジョニー達の問いかけに応えているようで、やっぱりジョニー達は眼中に入ってないようです。
ゾロが普段から、どれだけ鷹の目の事を口にするかは分かりませんが、初対面のこの時の印象がジョニー達にはとても強く、ゾロが鷹の目を追っている事を深く記憶することになったように思います。

ゾロだって夢見る少年ですから
夢を語る時に、饒舌なるのもうなづけます。
それにしても、本当に
ジョニー達に意識を配ってません。この人。

夢を語る時は、前しか見てません。この人。

「自分に語ってる」感じがして
とてもカッコイイです。この人。

(いつも十分カッコイイですが)

さて、ここで一気に表情が変わります。
今までまっすぐ前を見ていた鋭い視線が
なんともけだるげな表情を呈してきました。

「夢」の話から急に「生活」の話になったこと。
ゾロには本当につまらない話題なのです。
そして今まで何度も繰り返し交わされた言葉なのでしょう。

「またか…」と辟易してるゾロの様子が
よくわかります。

自分で名乗る訳ではないのに
行く先々で「賞金稼ぎ」「海賊狩り」と呼ばれ
むしろ、自分は否定しているのに
いつの間にか定着している呼び名。

人が自分の事をどう呼ぼうとも興味は無いが
かと言って、勝手に職業めいた呼び名をつけられる事を歓迎するはずもない。

何度と無く経験した面倒くさいやりとりに
そろそろゾロも苛立ち始めているように見えます。

そして、やはり瞳は透明で
吸い込まれそうになるのを
ぐっとこらえてアニゾロを
頑張る夜弥なのでしたー。
(この締めくくりは『今日のわんこ』より引用)

究極のいきあたりばったり!
THE★グレート 一文無し!

ゾロの格好良さを語る前に、この無計画さでウォーミングアップといきましょう。
驚きました。ゾロには「財布」という概念がないのです。お金を持ち歩きません。宵越しの銭は必要ありません。

まず、欲しい物を手に入れます。
次にお金を請求されたら(されるのが一般的です)、適当に人を斬ります。
恐ろしい子!
近くに賞金首がいなかったらどうなるのかヒヤヒヤするのは、私の器が小さい証拠です。大丈夫。3本の刀を携えてるだけで「よぉ、よぉ、兄ちゃん。どっかの賞金稼ぎ気取りかよぉ。」とゴロツキがまとわりついてきます。
つまり、ゾロ自身が財布。ゾロ自身が24時間自動ATM。
理にかなってます!理にかなってますよ!ギリギリ紙一重で。

そして更にどんぶり勘定チャンピオン。

ピラフ1皿の支払いに500万ベリー稼いでます。
物凄く効率が悪く感じるのは、私が貧乏性だからです。気のせいです。
ドンマイ!
今回は、ヨサクとジョニーに賞金首を渡しましたが、最初はお店のマスターに引き渡すつもりだったのですよ!奥さん!!おおおおお奥さん!!
年末ジャンボの発売始まってますよ!奥さん!!

ではそろそろスペースが無くなってきましたが
ゾロの格好良さについて語りたい!是非!!

年末ジャンボも気になりますが、グリーンジャンボも気になります。
いいえ。気になりません。世の中、金・金・金ですか!お金で買えない物もあります!
でも、たいていの物はお金で買えます。無いよりあった方が良いに決まってます。少ないより多い方が良いです。
違うんです。私の事はどうでもいいんです。

ゾロは本気でお金に興味が無いんです!!オドロキ!!こんな人が地球にいました!ただ1人!!
あのルフィでさえ!!ビッグナイフサーキースが落としたお金を拾おうとしたんですよ!!
(多分、ナミのためですが…。でもお金はあった方が良いと知ってるようです。)

あ、でも「ウチの船の今の経済状況は?」とか聞いてますね。意外!!

まぁ、それは今の話です。1人でさすらってた頃のゾロは全くお金に興味がありません。
自分のためのお金を必要としません。追い求めるのはお金ではなく夢。
ただ、どんぶり勘定ゆえに、無駄に高額な賞金首を斬ってしまい「賞金稼ぎ」などと
お金目当てのように呼ばれるのですね。そんなゾロの本質を見極めていない呼び方をゾロは嫌っているようです…。

ショワーーッ!!
↑これでも感嘆詞です。
炭酸のように弾けたような感覚です。

もう、戻れない!今までの私に戻れない!
普通の私に戻れない!引き返せない!
ただ堕ちていくだけの恋の万有引力。
そうか!リンゴは地球に引っ張られたのか!
すいません。余談でした。ニュートンの思い出話でした。

さて。
正式名称後ろ向きグッドバイ

これはいわゆる「キザ」と言えるふるまいで
この素振りが似合う人数は極めて少ないのです。
日本では田村正和をはじめとする20人程度に
許された行為です。

普通の人がこれをやると非常に危険なのです。
では「後ろ向きグッドバイ」について詳しく説明しましょう。

一度も振り返らずに、言いたい事を言ってグッドバイです。
これを普通の人がやったらどうなるでしょう。
最後まで話を聞いてもらえずに、気が付いたら独り言を喋って、振った手も虚しく空を切るだけです。
格好悪くひとりぼっち感倍増です。

しかしロロノアは違います。
常に注目されているのです。ゾロの極端な言動に、その場にいる者達は身動き取れない程に心奪われています。
背中に視線集中。釘付け。口は半開きです。
常に人の視線を浴び慣れているゾロだからこそ、自然にこんなキザポーズが出るのです。
凡人には無理です。

もう、惚れるしかないのです。

こうして多くの人のハートを奪ったまま、振り返らずに歩いて行くのね。自分の道を…。


つづく…。



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若竹