第140話「永遠の国の住人!パンプキン海賊団」

〜眠るゾロ、夢想に在りて〜



※前半は地味ですよ

先週から眠りっぱなしですが
微妙に刀を自分に近くに寄せて
それなりに危険を体で感じ取っている
ゾロの動物的敏感肌。弱酸性でプリーズ。

寝てはいますが、起きている時と
同じくらいに感度バッチリなので
逆に心配のような、いえ、大安心のような。
思い出すのはウィスキーピークでの賞金稼ぎ100人斬りです。

それでいいのです。
自分の出番が無い時は寝ていれば良いのです。

危険が迫れば起きてくれます。
暴れてくれます。

だから今は、安らかなお顔を眺めて
後半の怒濤のアニゾロへ体力温存です。

もしこれが額に矢が刺さっても
眠り続けていたとしたら
それはそれで、ゾロのにぶちんな所に惚れ直したりします。

しかし、今回のゾロの凄い所は
寝ていながら、矢が自分に当たらない事を
感知していたのです。
或いは寝息を立てながらちょっとだけ避けました。
矢をよけました。

たまげた。

こんなに的の近くに矢を射る事が出来ながら
敵は眠ったままだなんて、屈辱にもほどがあります。

アニメオリジナルストーリーで恒例になりつつあります。
寝起きゾロ、そして涙ゾロ。
涙よ!涙ですよ!
ティアドロップゾロですよ。
ティファニーか!ティファニーなのか!
何故か怒りが込み上げるほどの興奮です。アリガトウ。

朝焼けが。
朝焼けが赤いのは。
寝起きのゾロの涙に照れているからだよと。
昔ママに教えてもらいました。


朝じゃないけどね!

あ。ええと。すいません。

気になさらないで下さい。

今週のアニゾロをとりあえず

やり終えましょう。

ただ寝ているだけだったゾロですが
起きればほれこの通り
聡明コンビと名付けて
ここはニコゾロというよりはゾロニコかしら、と
少しだけ微笑んで
今週のアニゾロをやり終えましょう。

ゼンマイで動くオモチャのように
コミカルに動くサンジです。
カワイイったらありません。

ここで質問なんですが
この時の「イエッサナミさん〜♪」のメロディーは
「はいさいおじさん」ですか?
「変なおじさん」ですか?
いずれにしてもおじさんの歌なのですが…。

それって平田さんに聞かなきゃならないのでしょうか…。

ご存知の方は教えて下さい。

こんな感じでやっつけ仕事のような
前半のアニゾロ終了です。


※後半は訳が解りませんよ。

こんなスケッチを蒸し返してすいません。

この2つ並ぶ海パンを見て大焦りだったのは私だけでしょうか。海パンが干されてるって、じゃあ、あの子達は全裸なのかしら。全裸なのかしら。(確認の意味での復唱)ああ、危険です。そんなの無理なはずです。いくら何でも東映さん。しっかりして!全裸ってどういう事!確か、女の子もいたと思うのですが、全員全裸なの?!それとも海パンが2つって事は少年が2人っきりなの?!
焦る私の脳裏をよぎるのは三島由紀夫の「潮騒」だったり「児童ポルノ法案」だったりして、大変な事になってました。

もう、スタートから一気にゴールを駆け抜けてしまった私の変色脳味噌では次の少年のセリフはしっかりハッキリこう聞こえました。






俺、大人になったらホモの海賊になるんだ。




こうして私の中で何かが始まりました・・・







世界一になる事を夢に見てひたすら剣を振るゾロ。師匠の名前はコウシロウ。この純和風でありながらカタカナ表記の名前の持ち主は剣の腕もさることながら、広い見聞も持つ。コウシロウに対し素直に尊敬の念を抱くゾロも、反抗期を迎える頃。コウシロウの教えに矛盾を感じたりするほどに自我が芽生え、奔放に成長の過程を進む。
コウシロウは言った。
「海賊などになってはいけないよ。少なくとも、なろうと思ってなる物では無いよ。」
ゾロが目指す世界一の剣士が海賊である事をこの時のゾロは知らない。コウシロウの教えは続く。「それから、ゾロ。絶対に。くれぐれもホモになってはいけないよ。」
これについては、少年のゾロは全く意味が理解できず、コウシロウに疑問をぶつけても「とにかくダメなんだ。」の一点張り。コウシロウの教えは、時に真っ直ぐゾロの心に響き、時に暗雲のように胸にどんよりと漂うだけで全く解せないのだ。
ゾロにとって「ホモ」とは何となく「悪」の響きを持つ謎めいた存在になってしまったのだ。

客船でコック見習いを務めるサンジ。オールブルーという大きすぎる夢を大人達に笑われながらも自分を信じ、貪欲に知識を求め、幼くありながらも広い知識を持っていた。耳年増でませてもいたが、何事も考えが先に走ってしまう性格だった。

虹色の霧。
虹色の霧の中では時間の流れがまるで違うらしい。
時間と空間が歪む四次元の世界に、ある日突然2人の少年が舞い降りた。

川で溺れかけていたゾロと海に投げ出されたサンジ。
気がつけば、薄暗い洞窟の中で2人きりだった…。
お互いの目に映る物は、正面にいる知らない少年…。

異次元の世界で、目の前の少年だけが、心の拠り所となるのに時間はかからなかった…。

虹色の霧。
虹色の霧の中では飢えや老いとは無縁だと言う。
この2人にとっての最大の難物は「退屈な時間」であった。

2人を取り巻く不可解な現状から、脱出しようと何度も試みた。出口へのヒントは雲を掴むような曖昧さではあったが、長期戦と決め込んだ2人には悲壮感は無かった。行動派のゾロと慎重派のサンジはお互いを助け合い、長い長い時間を2人っきりで過ごした。2人には大きな夢があり、夢を語ってさえいれば、不安や絶望も忘れることが出来た。

突然、ゾロが言った。
「俺、大人になったらホモの海賊になるんだ。」

サンジは言葉に詰まった。
「こいつ、とうとう頭がオカシクなったんじゃねぇか?」

ゾロにとって、ホモとは海賊よりも悪い存在なのであった。コウシロウとは口論したまま離ればなれになった。後悔なのか、寂しさなのか、ゾロにはコウシロウへの反発心が生まれ、この先どうなるかわからない自分の人生を、どうせなら最悪の物にしてやろうという思いであった。

…サンジは返事に困った。

サンジはホモの意味を知っていたし、当然ゾロも知っていると思っていたのだ。

サンジはゾロの言葉を頭ごなしに否定しなかった。サンジなりに色々考えてみた。
今、ここには俺達2人だけ。もしかしたら一生このままかもしれない…。そうなったら、男の俺と結婚するとか、そういう意味なのだろうか…。馬鹿馬鹿しいとは思いながらもサンジは明るい声で答えた。

「そっか。なれたらいいな。」

っていうか、夢は世界一なんじゃないのか、という冷静なツッコミは置いておいて、将来の夢を語ることは喜びであり、だから、早くここを出ような。と毎日前向きに生きていた。
そんな2人のもとに、運命のいたずらとも言える出来事が起こった。

虹色の霧の中に、海賊船が迷い込んで来るのは、それが初めてでは無かった。こちらから働きかけずとも、海賊たちは混乱からお互いが争うようになり、自滅していった。
しかし今度の船はどこか違った。この虹の霧の中にあって冒険を楽しんでいる様子だった。そんな意外な様子よりも比べ物にならない、息を呑むような光景が2人の目の前に広がった。

そこには、まるで大人になった自分たちがいた。
同じ海賊船に乗っているのだ。後先も考えずにゾロは飛び出していった。それを制するようにサンジも後を追った。

「何だ?お前ら。」
大人のゾロが言った。
「おい、コイツら…。」
大人のサンジが少し曇った表情で言った。

こんな時、大人の方が理解が遅いらしく、黙ったままで子供の姿の自分たちを眺めていた。子供のゾロは咄嗟に感じた。大人の自分だと。大人の自分は海賊になっているんだ、と。そうか。ここから脱出してるんだな。

「おい。お前!」
子供のゾロが大人のゾロに叫ぶような声で聞いてきた。

「おい!お前はホモの海賊か?」

「はぁっ?!」と間の抜けた声で正直に驚きを見せる大人のゾロと
隣では爆笑してる大人のサンジがいた。

「おい、やめろよ。」子供のサンジがゾロを止めた。

ややこしい場所で、ややこしい2人の少年の前にややこしい2人の青年があらわれて、ややこしい質問をされて、とにかく誰もが状況を飲み込めずにいた。

「おい、ちびゾロ。」
相変わらずにやけたままサンジはいたずらっぽい表情でこう答えた。
「そんなに知りたけりゃ、夜にもう一度来いよ。」




というギャグ漫画を誰か描いて下さい。
18禁エロで。
(大人バージョンと子供バージョンの両方)




史上最悪のアニゾロをお送り致しました。
恨むなら3連休を恨んでネ★



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若竹