第211話「第二回戦! ブチ込めグロッキーリング」

薔薇は気高く咲いて美しく散る



本当に凄い2人のケンカはグランドバトルを越える格闘でした。とにかく凄くて言葉では表現できません。

特にサンジの動きがリアルで、空中で回転する時は体操選手がやってるように膝をかかえたりしてるんです。2人の細かい動きを見ていると本当に飽きません。


そしてボールのベルトがピョンピョン跳ねたり、シャツの裾がめくれて背中がチラリと見えたりして、1時停止し過ぎました。そしてどの瞬間をスケッチするか、とても迷いました。


こんな私ですがビデオはVHS3倍録画です。
ダメじゃん!

2人のバトルはゾロが刀を持ってる時と、刀を手放した時の2パターンありました。刀を持たないゾロがどのような格闘をするのかとても興味が湧きますよね!貴重な足対決も見ることが出来て本当にお得です。このバトルシーン2種のコマ送りだけで4週間くらいはおかず無しでご飯が食べられます。2人の迫力ある躍動感に感動しました!そしてそんな2人の熱いバトルを見ていて、ある事に気がつきました!

2人の戦いに決着は無い!
2人の距離は変わらない!

よく考えてみたら、バトルの間、少しくらい距離が開くことがあると思うんです。いくら力が拮抗していても、僅かの隙にどちらかの攻撃が決まり、弾き飛ばされる事もあってもいいと思うんです。しかし2人はつかず離れずの距離を保ったままなんです。ある一定の距離から離れたりはしないで、ずっと決まった空間の中で戦い続けているのです。アニメの構図とかカットの問題だ、とツッコミを入れた人は手を挙げなさい。今、手を挙げている人の所に、クリスマスイブにサンタクロースは来ません。
夢を忘れた哀しい大人は放っておいて、ゾロとサンジの微妙なディスタンスから導き出された結論をここで発表します。

ただ、じゃれあってるだけなんです。

導き出すほどの結論じゃなかったね。
結構見たまんまだったね。
それから、更に気付いたことは2人のジャンケンのシーンもありましたが、1回目がチョキのあいこ。2回目がパーのあいこでした。ここでも2人が常にあいこである事が表現されていました。本当に今週は忙しい30分でした。

つづいてがっぷり四つのゾロです。
力強いとか逞しいという点で
褒める人も多いでしょう。
だがしかし若竹。

ゾロが力の限りに誰かの体の部分に抱きついていることに、反応します。
誰かの体にしがみついています。
顔を密着させ、唇が届きそう!

ゾロの腕に力が込められて!
ゾロの体が熱くなって!
ゾロの唇が近付いて!
そんな肉弾戦の素晴らしい1コマです。
全ての瞬間にサンキュー東映。

(ここからあらすじ)

そしてノーゴールでした。
そしてビッグパンが武器を仕込んでました。
そして審判に無視されました。
ナミが「とにかく勝って」と言いました。
サンジは恋の構えをしました。
ゾロとサンジは決心しました。
2人がそれぞれ敵に向かおうと、体勢を整えたその瞬間。

突然、画面は白い靄(もや)に包まれました。

この時の感動を皆さんのメッセージと共に振り返りましょう。

『彼らキラッキラしてましたもの!』
『だってあんな効果おかしすぎますよね!』
『エロビデオかとおもいました。すいません。』
『私だけに見える効果かと思うほどでした!』
『ワンピースってこーゆー漫画だったっけ』
『 いや、いろいろ焦りました;』
『ビデオが故障したのかと思いました』

見る者に衝撃と動揺と混乱を与えた白い靄マジックです。
鳩が飛び立つチャペルを彷彿とさせるファンタジーでした。
この演出効果が一体何を意味するのかは、きっと私達の心の旅が
教えてくれるかもしれません。
つまり、今はさっぱり理解できなくても仕方がないのかもしれません。

ゾロとサンジの共同作業。そこに生まれる幾多のドラマ。
ただ、見守ることしかできないギャラリー。(ユー&ミー)

そんな私達の心を更に揺さぶる演出がやってきました。

2人が傷だらけになって倒れるシーンです。今夜、倒れて伝説になれ。

2人の倒れる姿の美しさに多数のコメントが寄せられています。

『サンジの美しさに口がふさがらなかった』
『腹巻アップの時点でもう降参。』
『特にサンジ美しすぎ!平田様色っぽい!』
『作画監督の真庭さん、最高!』
『あんなにドラマチックに倒れるなんて』
『ドラマチックでした。』
『背景が何だかきらきらしていた』
『倒れるゾロの何かをつかもうとする手。』

サンジへの称賛。腹巻への称賛。
声優への称賛。作画監督への称賛。
もう、絵と声でダブルパンチでした。

どれほどまでの美しき倒れ姿だったのか振り返りましょう。
アニメを見忘れた方が知るために。
アニメを見た方が思い出すために。

まず、BGMはベートーベンの月光でした。→クリック

今までバトルで倒れる2人の姿は何度も見てきましたが
全く新しい世界が広がっていました。
倒れる姿がとても「儚い」のです。

木の葉が風に舞い落ちるように。
花弁が落ちて水面に浮かぶように。
同じ時の中でゆっくりと揺れ落ちる2人・・・。

ぼんやりとした遠い視線の先にお互いの気配を微かに感じ取って
何かにすがるように差し伸べた手は、しかしながら虚しく空を切るばかりで・・・。

草原に埋もれるように仰向けに倒れた2人の頭上を
分厚い雲が影を落としながら静かに横切っていきます。




やがて雲の切れ間から眩しい光が差し込むと、

ゾロの瞳が開き、そして・・・


「おい。コック。10秒手ぇ貸せ。」


その声をきっかけに気を取り戻すサンジ。


・・・・来ましたね。

ビッグウェーブが来ましたね。腰がくだけましたよね。
ああ、もうBGMは止めて下さい。

最初に聴いた時は、鳥肌が立ちました。「おい。コック…。」というゾロの声に。
あー。なんだろーな。きっとこの声を聞いた人が「セクシー」という言葉を
発明したんだろーなー。そんな歴史的な名台詞なんだろーなー。
「おい。コッックフ…」って、小さい「ツ」が多めな感じで
息苦しそうな、息を溜めてそうな、耳元で囁くようで、気怠いようで
でも妙な力が入っていそうで、奥深くに鋭さが宿りながら穏やかな感触で
魂を揺さぶるような声だったよね。痺れたよね!悶えたよね!

この「おい。コック…。」の台詞の後に
ドラマCD「ダブルコール 放物線の彼方に」で犬崎刀哉役に扮する
中井さんの「これでも本気で惚れてんだぜ」を繋げると
うまく編集できると思う。
ああ、あと、あの台詞もいいな。
「俺が相手してやるよ。」ってヤツ。(ワンピアニメ38話)
でもこれは軽い感じだったから、しっくりこないかな。

だって、今週の「おい。コック…。」って声は
思い詰めてる感じだったんだもーん。

そしてそれに答えるサンジの「ウッ」っていう
堪えていたのに漏れちゃった的な呻きにもやられました。
2人あわせて犯罪者呼ばわりの罪作りでした。

そんな2人の隠微なため息にたくさんのメッセージが寄せられています。

『だって、見てて恥ずかしいほどの愛』
『人前だったので叫べなかった…残念』
『しびれました』
『ちびりました』
『目を閉じて聞けば、そこはパラダイス』
『御両人、もっと近くに倒れてくらさい!』
『はー、もう、たまらんかったです!!』
『あの声は反則・・・!』
『混乱したまま辿り着いたのが此処でした』
『アニゾロで呪われた聖剣見たいです!』

…グロッキーリングについての感想を募集したのですが
時々世間話をしに来る人もいました。

最終的にはアンケートがぶっ壊れてしまいました。

ありがとう。グロッキーリング。

ありがとう。東映。

来週のアルメドレールパワーシュートもよろしくお願いします。


MIDIで聴くベートーベン

Mako's 薔薇素材



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若竹