第236話「ルフィVSウソップ!ぶつかる男の意地」

〜重い!〜



ジャンプでもコミックスでもあんまりちゃんと読んでなかったのですが
流石にアニメでは逃げられないというか、絵で色で音で
「直視しろ!」と押しつけられる感じでした。

回想シーンで感じた事といえば
グロッキーリングの頃から、地上波デジタル放送に変わって
画面が横長の尺になったので過去の絵はそのままでは使えなくなって
いちいち書き直さないといけない、という話を思い出したという事です。

だから過去の思い出のシーンを“たくさん”使う事は難しく
“絞って”作ったのだろうな、と冷静に見てました。

冷静に見ていても、やっぱり何故この2人が戦ってるのか理解できませんでした。

それで、自分なりに理由を見つけたんですが
やっぱり理由は無かったんだと思います。
ただ、2人ともメリー号が好きだったんだと思います。

ルフィは船長で強いけど、
メリー号や仲間が好きなルフィとウソップはやっぱり
2人とも17才の少年だったんです。

でも、ルフィはウソップよりも1歩大人の答を出したんです。
ウソップはルフィにハッキリと1歩の差を見せつけられて
悔しかったんだろうと思ったんです。

ルフィはルフィで本当はメリーと離れたくないと駄々をこねたかったけど
船長だから背伸びして明るくメリーと別れることを決めたんです。
船長だから。
船長だから!

結局子供じみたケンカで
お互いのモヤモヤをぶつけただけの理由無き反発だったんだと思いました。

原作では「重い」という文字が大きく書かれていたので
ルフィが何かをはね除けるような勢いで
乱暴に力強く声を発するのかと思っていましたが
アニメでのこのセリフは意外にもか細く切羽詰まった感じでした。

込み上げて、こぼれ出た、ような
溺れている人の息継ぎのような
自分でコントロールできていないような声でした。
涙がこぼれる1瞬手前の震える声でした。

ウソップとの決闘が落着して
意地だけで自分を奮い立たせていたけれど
仲間達の顔を見て、緊張が解けて、心情が溢れ出てきたんだと思います。

船長である事の重みを噛みしめる要となるこのセリフに
多くの人が心を震わせただろうと思います。

そして今週もかっこいいゾロです。
だって、ここはアニゾロだから!

ルフィとウソップの衝突が始まった時から
ずっと沈黙を守ってきたゾロでした。
この言葉を発するために今まで黙ってきたのか!
というほどの色男でした。

ゾロだってメリー号が好きでウソップが好きだけど
それら全ての進退をルフィに委ねているのですから
ルフィほどの重い物を背負っていません。
それでも「何があってもついていく」と落ち着いて構える事で
時に揺らいでしまう指針を根元で支える立場なんだと夜弥、納得。
「お前はただ方向を示せ。」という力強くも色っぽい声に夜弥、悶絶。


今週もおいしゅうございました。
だってここはアニゾロだから!



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若竹