第254話「ナミ魂の叫び!麦わらのルフィ復活!」

〜光るイソギンチャク〜



明けましておめでとうございます。2006年最初のアニゾロです。
今週からチョッパーの声が変わりました。これはこれで可愛い声だと思いました。
いつものチョッパーがチョッパーの声だとしたら今週の声は「チョッパー君」という感じでした。


さて、ゾロです。
今週のゾロは下半身が発光していました。その光はほんのり若竹色でした。かぐや姫がいた竹がちょうどあんな感じで光っていたのを覚えています。
つまりゾロが月からの使者なのか、深海で光る謎の生命体なのか、或いはジュエル。

一刀流三十六煩悩鳳を出した後の堕ちていくゾロの顎がとてもシャープでした。飛び散る瓦礫(ガレキ)が私にはアメジストに見えました。私には。私には。
この時のゾロの横顔の美しさを私は「紫のガレキの人」と呼ぶことにしました。心の中で。心の中で私はお喋りです。


「掴まって!ゾロ!」という勇敢なチョッパー君に助けられるゾロです。もちろんコマ送りでしか見えない、いわば袋とじ的お楽しみです。なんとか煙突からは脱出できたのもの、煙突の外の世界を知らない浦島太郎状態のゾロでした。
半分が渋い顔で半分が間抜けな顔です。半分がミントで半分がミルクの飴をなめた時のような複雑な味がお口の中で広がりました。

原作を見た時から、何がどうなってゾロがこんなポーズになっているのかドキドキドギマギしていたのですが、アニメになっても経緯は省略で結果オーライ的に後ろ手になってました。拘束されてる感じでした。
ポーズといい表情と言い猫科のような愛らしさがあるのですが、この時のゾロの鳴き声を結局聞き取れませんでした。(なぜなら鳴いてなどいないから)

「ビョー!」とか「ブミー!」とか「ムギョー!」とか濁音の入った音で鳴いているような気がします。雨の日に捨てられた子供の猛獣のような気がします。

こんな感じのプリクラが欲しいです。WaTってウェンツandテッペイの略らしんですがゾロandチョッパーの略だったら「ZaC」ですね。ザック。チョッパーandゾロだったら「CaZ」ですね。カズっていうのかな。デビューして2ヶ月で紅白に出てマイクスタンドが倒れるハプニングがあって、それでも熱唱する2人に興奮。蹄でギターを弾くトナカイに戦慄。そういえばロシナンテっていたよね。

話それすぎた。素朴な可愛さとか狙った可愛さとか世界に色んな種類の可愛さが溢れてるけど、チョッパーの帽子がゾロのおでこでニュってなってるのが可愛すぎて、この世の全ての可愛い物と似合うと思った。「可愛い物」といって思いつく物を3つ挙げて欲しい。
そしてその全てを帽子がニュッとなってるチョッパーとゾロと並べて欲しい。
そこはシルクロード。そこがシルクロード。

赤ちゃんにアババババーって言うのが恥ずかしくて照れてる新米パパのようですが、次の瞬間は殺意のバカンスです。
このシーンで私の胸のサイレンがキュキュキュと鳴ったのはゾロの手のチョッパーの胴の持ち方です。
つまりゾロの力強い手がチョッパーの小さくてころんとした体をやすやすと掴んでる様子があの日の大浴場を思い出させる湯煙旅情。アラバスタの大浴場ですよ。ゾロのタオルがどこにあるのか日本中がやきもきした大浴場ですよ。

あとそれからゾロの首が長いと思いました。



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若竹