WJ感想「第274話 “聖譚曲”(オラトリオ)」

『“神”という野望』



エネルは自分の目的を『還幸-かんこう-』と言いました。

還暦なら知っていましたが、初めて聞く還幸という言葉は
実際に存在するものらしく、「出先から戻る」という意味で
「神」や「天皇」に用いる言葉だそうです。

では、エネルのセリフをねちっこく見ていきましょう。

私には還る場所がある
私の生まれた空島では
“神”はそこに存在するものとされている
“限りない大地(フェアリーヴァース)”と人は呼ぶ…!!!
そこには…見渡す限りの果てしない大地が広がっているのだ

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私の生まれた空島では→エネルは空島で生まれた

“神”はそこに存在するものとされている
→エネルの出身地では伝説のような物で神の存在とその居場所が定義されている
→しかし実際は、その場所に神はいない
→そして、アッパーヤードで“神”と名乗る者がいた

“限りない大地(フェアリーヴァース)”と人は呼ぶ…!!!
→空島の神の居場所がフェアリーヴァース(大地)とは、これいかに!

空に根づくこの国そのものが!!!
土台、不自然な存在なのだ!!!
全ての人間をこの空から引きずり下ろしてやる…!!!

このセリフを見て、最初にこう思いました。
太古の昔、空には島など無く、現在の空島は全て地上の島が
持ち上がって出来たのだろうか…と。
しかし、それなら空島の大地は全てヴァースであるはずです。

そしてエネルのこのセリフに注目しました。

雲でもないのに空に生まれ
鳥でもないのに空に生きる

これを読むとエネルを含む空島の人間は
空で生み出された物のようにも受け取れました。

例えば。
空島の世界とは高度な技術で創世された人造の世界、
閉鎖した生態系を持つスペースコロニーのような物かもしれない、
…と考えてみました。
するとエネルはその人造人間の中の唯一の完成体か
それとも臨界状態で発生した究極の実験体か…。
そしてエネルの言う“神”とは創造神である科学者達の事か…。

と、色々考えてみたのですが、自分でも嫌になるほど荒唐無稽でした。
そんな事ならゾロとサンジがラブラブの恋人同士という設定の方が
よっぽどリアリティがあります。(私にとって)

さて。エネルについてはチョット考えるとどんどん迷路に迷い込んでしまうような
ミステリアス・ゴッドですので今週はこのくらいで勘弁しといてあげます。
(私に言ってます。)


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続いて【黄金の鐘】です。エネルは言いました。

お前のとった行動を思い返せば考えられる場所は1つ

おそらくエネルはロビンが下層遺跡に足を踏み入れた時から一部始終を
マントラによって伺っていたのでしょう。
と言う訳で、私もロビンのとった行動を振り返ることにしました。当たり前だ!
ロビンはポーネグリフの文字を読んだ後、迷うことなく
『4つの祭壇の中央に位置する大鐘楼』があるべき場所へと進みます。
その後、トロッコの軌条をみつけ、何かが持ち出された事に気付きます。

そして、エネルに「鐘楼が無い」と告げます。

この行動を辿れば、大鐘楼があったはずの場所の見当はつきます。
しかし、今その場所には大鐘楼は無く、巨大豆蔓が伸びています。

この大鐘楼については
誰かが隠すために持ち出したとか蛇が飲み込んだとか
様々な憶測で語ってきましたが
巨大豆蔓の伸長により、持ち上がってしまった可能性も出てきました。

となると、エネルの社のかなり近い場所に存在することになります。

ここで、ワイパーに注目です。

ロビンとエネルが黄金の鐘について話している時にワイパーは静かに
「黄金の鐘」と言って、反応していました。
このセリフには『!』も『?』もなく、非常に冷静に受け止めている事がわかります。
まるで、ここで黄金の鐘の話題が出ることが当然の事のように…。

思い返せば、シャンディア達は脇目も振らずにエネルの社へと突き進んでいました。

もしかしたら、黄金の鐘はエネルの社のどこかに存在しているのかもしれません…。

さて。コニス。

コニスは。どうすれば、いいのでしょう…。どうするのでしょう。どうなるのでしょう。
コニスが真実を告げても、きっとパニックにすらならないように思います。
いえ、その前に、真実を告げるコニスに天の裁きが下されることも考えられます。
コニスは一体…。




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