「第276話 “SHANDIA RHYTHM”」

『空島コワイ、空島コワイ』



今週のジャンゾロの前にコンニチワ。

こんな意見を目にしました。

「空島を造ったのはシャンディアで、その過程で
自分たちに羽根を生えさせる事に成功したんだけど
何らかの理由で空と地上が断絶して今の状態になった。
それで、空島を造った技術を隠そうとした……。」

今の所、何の根拠もありませんが、シャンディアはもともと羽根の生えた種族で
地上にいる頃からダイヤルを使っていたと考える方がつじつまがあいます。
空に来てすぐにアッパーヤードから追い出されたシャンディアがダイヤルなどの
空島特有の物を生活の一部として取り入れている事はやはり不自然です。
そう考えるとワイパーが絶滅種の排撃(リジェクト)を持っていたのは伏線だといえます。
ガン・フォールは「古代の空島には、そのような絶滅種があったそうだ。」と説明しています。

この事から、ワイパー達が現在持っている空島の文化は
アッパーヤードが空に飛んでから手に入れた物ではなく
むしろ現在の空島の文化の根源になっている物のように感じられます。

また、空島には無いとされる海楼石を持っているワイパー達は
空島の文明と青海の資源の両方を持っていることになります。

・・・・と、こんな感じで、考えを整理して
今から仮説を立てようと思います。

予想といえる物でもなく「仮にこうだとしたら、どうだろう。」という
軽い物で、事実と妄想がごっちゃになってる部分もあります。
(というか、ほぼ妄想です)
あくまでも考えを整理するための物だという事を最初にお断りしておきます。

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1100年以上前、シャンドラの全盛期。
シャンディアは、生活の基盤を空に移す計画を立てました。
そして自然発生する雲とは異なる人造雲の生成に成功するか、或いは
空に存在する島雲・海雲の存在と特性を発見します。
(自然の雲と区別するために、加工雲と呼びます)
地上に存在する物質の全てを加工雲で代用できることが確認できた段階で
地上のシャンディアは空へと移動を始めます。

この時、シャンディアは空に住むシャンディアと地上に住むシャンディアの
2つのグループに分かれました。

さて、加工雲にはパイロブロインが含まれています。
これは海楼石に含まれる成分で、雲の成形に関与する、とパガヤさんは言っています。
この成分が入っているせいで結果的に、空の海も
悪魔の実の能力者にとって苦手な物になりました。

例えば、これを作為的な物だと考えてみましょう。

地上に残る黄金都市の遺跡などから考えて、シャンディアにとって
地上が都であり、空島は植民地のような物でしょう。
もし、空にパイロブロインが無ければ、空の能力者は無敵になってしまいます。
(ルフィが白々海で溺れたのは、これを知らせるためだと友人は言いました)
ですから、それを防止するために、加工雲にパイロブロインを含ませたと
考える事も出来ます。

また、この加工雲には動植物の成長を促す効果があるのですが
生育を早める働きと、巨大化させる働きの2つがあるようです。
現在の空島の整然とした町並みを見れば、この2つの効果をきちんと
使い分けられているように思うのですが、ジャヤの森の無駄にでかい
オケラやテントウ虫などは、実験で出来た物のようにも思えます。
…積帝雲の下にあらわれる巨人は、この効果により巨大化した人間だと
いうのは、…やっぱりやめておきましょうか…。

さて、最終的には全ての財産を空に持って行こうと思っていたのかもしれませんが
シャンディアが地上と空に別れて住んでいる時代がありました。

ここで私の思いつきなのですが、この時代にポーネグリフが持ち込まれ
“敵意”に狙われた、と考えました。

この時、空の者は地上の壮絶な戦いに手助けをせず、自分たちの安全を優先し
地上の者を見捨てたのだと思うのです。

こうして、空と地上のシャンディアは決定的に別れました。

地上との縁を切ってしまった空の者達は
もうシャンディアと名乗ることはなく、空島も自然に出来た物だとして
事実を隠します。

ボロボロになって都を守った地上のシャンディア達には
既に何の力もなく、ただひたすらに歴史を繋ぐために子孫を残します。

そして400年前、その都が空に飛んでしまいます。

既に歴史を忘れた空の者は、アッパーヤードを自然の恵みと受け止め、
同じ祖先を持つ先住民を追い出します。

過去に全てを持っていたシャンディア達は、全てを手放す事になります。
何を奪われても、ただひたすらに歴史だけを守りながら…。

シャンディア達の「守る」という事は「隠す」という事と等しいように思います。
シャンドラの中枢の黄金の鐘楼とポーネグリフについてですが
シャンディアがアッパーヤードを空の者に明け渡す時に、隠したとすると
この仮説がスムーズに運びます。

歴史がシャンディア達に伝承されている限り、鐘楼もポーネグリフも不要の物で
400年前のシャンディアにとっては「廃棄」した事になっているのだと思います。
そう考えればワイパーが知らないのも納得がいきます。

ここで、基本的な事で意外と盲点だと思うのが
ポーネグリフは破壊できない物だという事です。 (友人に指摘されました)
ポーネグリフを隠した者達は、誰かに見つけて欲しいとは考えて無かったと思います。
ポーネグリフを破壊出来ないからこそ、これほどまでに
抹消したい者と追う者の確執が残っているのだと考えられます。

ここで再び思い浮かぶのが「シャンドラの灯をともせ」という台詞です。
ワイパー達には目的があってアッパーヤードを取り返そうとしています。
そしてエネルは『敵』ではなく、ある目的の『障害』となっている事が
「お前が邪魔だ」というセリフでわかります。

それから、ワイパーはエネルにもガン・フォールにも「気安く呼ぶな。」と
憤っています。『ワイパー』という名前に熱い何かが込められている事が
うかがえます…。

さて、400年前のカルガラですが、一体何を成し遂げた人なんでしょう。

400年前、仲間達がシャンドラを雲で隠し、避難先である雲隠れの村を作っている間、
たった1人で空の者と戦ったのでしょうか。

ただ、歴史を繋ぐために…。


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