「第279話 “海賊ルフィ VS 神・エネル”」

『心綱(マントラ)』



「マントラがよくわからない。」という声を
いくつか見かけましたので、おせっかいとは思いましたが
マントラについて説明しようと思ったその時!

まず、私の説明が正しいかどうかもいい加減な上に
仮に私の説明でマントラに対して理解が深まったとしても
それで空島編のストーリーに没頭できるかというと
もっと体で感じてフィーリング。
マンガの面白さってそういう物だと気が付きました。

しかし、マントラについて語る気マンマンだった私は(マントラだけに)
もう語る気マンマンなので(マントラだけに)
語ることにします。

いつも言う事ですが、書いていて気持ちが良いので語ります。
読んでる人が気持ち良いかどうかは、かなり疑問です。

では、こうしましょう。
マントラの語りが読みたくてウズウズしている方か
あるいは、私の事が好きな方だけ読んで下さい。

これで、人数がかなり絞れました。少し寂しい。

まず最初にガン・フォールによるマントラの説明はこうです。

マントラとは聞く力だと言われている。
何やら人間は生きているだけで体から声を発しているらしいのだ
それを聞く事で相手の次の動きもわかるという…
さらに鍛えるとより広域まで声を聞こえるようになる…
神官共はアッパーヤード全域
エネルはこの国全域までその力が及ぶ…

次にアイサのセリフも見ておきましょう。

「神官はガン・フォールにやられたんじゃないよ!
 他にも誰だかいるんだけど、そいつらの仕業さ!
 わかんないけど、きっと恐ろしい奴らさ!」
「…だってこんなに恐い気持ち初めてなんだ!
 みんなの“声”がどんどん消えていく!」

(ちなみにアイサは最初のセリフを雲隠れの村で言ってますので
アイサのマントラが有効な範囲はアッパーヤードよりも広い事がわかります。)

人間の体からは微弱な波動が出ていて、それを感知する能力を
マントラと言うようなのですが、感じ取っている物は
「呼吸」のような物だと思っています。
僅かな呼吸の変化からその者の精神や肉体の状態や
次の動きを察知しているのだと思います。
「呼吸」と捉えると何となくしっくりくるマントラのイメージなのですが
本編では全てマントラで読むのは「声」とされています。
それゆえマントラで「話し声」を聞き取れる、という錯覚を生んだような気がします。
確かにエネルは話し声を聞き取れる、と現在は明らかになりましたが
エネル以外の者達は話し声は聞き取れません。
では、なぜ「声」という呼び方になっているのかというと
「呼吸」と言ってしまうと、音の無い印象を受けます。
しかしマントラで聞き取る物は、どの個人の物かを特定出来るわけで
その人特有の音がついているはずです。
それゆえ「声」という言い方になっているのではないか、
というのが私の推測です。

さて、今までに見たマントラに対する誤解にはこのような2つがありました。
1.マントラで思考が読みとれる
2.エネルは話し声を聞き取る事が出来るので
2.スカイピアで人が話している事は全て把握している

これは2つとも間違った認識です。
まず、1.についてですが
マントラでは体の外に発するほどの感情の起伏は察知されますが
思考を読みとる訳ではありません。
サトリは次の動きを予知しましたが、これも派手なアクションを出す前に
発せられる独特の呼吸を瞬時に察知したのだと私は考えています。
例えばサンジが「次は右足上段の蹴りを出そう」と頭で考えているとは思えません。
ですからエネルがロビンの思考を読みとって…とかナミの考えていることは
全てわかっていて…という事は無いと思っています。

マントラは「相手の動きが手に取るようにわかる」という
驚異的な能力ではありますが、非常な集中力を要するという難点があります。
また、マントラに頼る余り、予想外の局面に遭遇した場合
平常心を欠きやすく、マントラを乱してしまい、隙を作ってしまいます。
その最たる物がエネルだったと思います。
聞く力があるからこそ、ルフィの声に気付かなかった事への不安。
無敵だったからこそ、敵に自分の攻撃が効かないという衝撃。
マントラの諸刃の刃の部分が浮き彫りになってきたと思います。

次に2.についてです。
スカイピアで人が話している声が全て耳に入ってきたら
それはかなり騒々しいと思います。
常時、これらはザワザワとした雑音であって、
集中したポイントの声のみハッキリと聞き取れる「カクテルパーティー効果」の
ような聞こえ方だと思います。(検索して調べて下さい)
ただエネルという人はかなり感度の高い方のようですので
わずかな音の変化を敏感に感じ取り、集中すべきポイントを探るのも
早いのでしょう。
とは言いましても、全ての発言を把握できている訳ではありません。
その証拠が
「並の人間では“排撃”(リジェクト)など1発で自作行為。
1発撃ってまだ立ち上がるとは流石じゃあないか」というセリフです。

ワイパーが1度目の排撃を撃った時、確かに「リジェクト」と叫び
周囲のシャンディア達はリジェクトについて語りました。
しかしエネルはこの事実を知りません。

まぁ、そういう事です。
今日も語ってスッキリしました。
どなたか、古いテニスボールが余っていたら譲って下さい。


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