「第284話 “悪ィな”」

『捨て身という切り札』



あんちゃんと呼ばせて! 血は繋がってないけど私のあんちゃんと呼ばせて!

年は私の方が(かなり)上だけど、あんた、私のあんちゃんだよ!

あんちゃん!

あんちゃん、また焦げちゃったよ。

ううん。違う。焦げるのわかってて来たんだよ。

焦げに来たんだよ。自ら!

また服がボロボロになるのわかってて新しい服を着たんだよ!

それがあんちゃんの美学なんだよ!

新しい服はナミさんに見てもらえたかな。

でも、1瞬だったから見えてないかも!

ううん。違う。見せるためのオシャレじゃないんだ!

見えないオシャレってあるよね!ちょっと話がズレ気味かもね!

心のオシャレだよね!粋だよね!

どんな時でもダンディズム。男はこうありたいね。


エネル。よう聞きや。あんちゃんはな。

負けることなんかこわないのんえ。

(※大奥のあだちゆみの京都弁/訳:負ける事など恐くないのよ)


サンジの強さとは皮肉にも捨て身である事です。
自分が助かる事を度外視すれば、船の破壊という選択肢が生まれます。
船さえ破壊出来れば最悪の事態を免れることが出来ます。
サンジだから出来た選択なのかもしれません。
ナミを逃がすためにウソップを連れてきたのかもしれません。
サンジは船に何をしたのでしょうか。

私の予想では、煙突に小麦粉を詰めました。
(小麦粉にこだわってみました。パスタ職人ぽく。)

サンジが最初に船の姿を捉えた時
船の大きさもさることながら、空一面に広がった黒い雲に異常を感じたことでしょう。
それが雷の攻撃の媒体となると解ったのか
あるいは単なる排気ガスだと思ったのかわかりませんが、
あの暗雲の出口をふさぐことは、船の動作に異常をもたらすことは自明でしょう。

雷の媒体となる暗雲が全て船の中に充満するとどうなるでしょうか。
エネルが雷の攻撃を起こせば、おそらく船そのものが破壊されるでしょう。
船に乗っている者は相当の負傷を受け、しかしエネルは無傷です。
それでも船を壊すことは、何かしらの“望み”に繋がるでしょう。

・・・たとえ自分が傷ついたとしても・・・。

サンジだから出来た選択なのかもしれません。


うんとこしょ。どっこいしょ。

『大きなかぶ』はなかなか抜けません。

うんとこしょ。どっこいしょ。


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