第344話 “抵抗勢力”

『男湯をありがとうございます。』



空島編の時には“民族”“種族”という重いテーマが背景に描かれていましたが
今回は“思想”ですか。
最終的にはみんなで火を囲んで飲んで踊って大団円になると期待しつつ。
…いや、みんなで水を囲んで。みんなでね。
ウソップもロビンもね。

【今週明らかになった事実】【過去に明らかになっていた事実】
【明らかになっていた事実から推測される事】などを
細かく拾っていこうと思います。

今週明らかになった事実

ポーネグリフ(歴史の本文)を求め、研究・解読する事は世界的な大罪だと政府が定めている
アイスバーグさんの持ち物は古代兵器プルトン(戦艦)の設計図
“オハラの悪魔達”

ポーネグリフ関連のおさらい

プルトンとは
アラバスタの宮殿に隠されているポーネグリフに
その詳細が記されている古代兵器。
そのポーネグリフには兵器のありかも記されている。

コブラがロビンに問いかけたセリフ
“語られぬ歴史”は紡ぐ事が出来るのか?!
その記録がポーネグリフだと言うのか!
ならばなぜ我々は……
(ロビン、涙の微笑)

ポセイドンとは
空島(シャンドラ)に隠されているポーネグリフに
その詳細が記されている古代兵器。
そのポーネグリフには兵器のありかも記されている。

ロビンとシャンディア酋長の会話抜粋
ポーネグリフを繋げて読む事ではじめて“空白の歴史”を埋める1つの文章になる。
繋げて完成するテキストがリオ・ポーネグリフ。
海賊王は確かにこの文を目的地に届けている。
・・・では、我々はもう戦わなくてもいいのか?
先祖の願いは果たされたのだな?

ポーネグリフと番人
ポーネグリフにはそれぞれ番人が置かれていて
先祖代々ポーネグリフを守っている。
守るとは、人目に触れないように隠す事。
当然、番人はポーネグリフの文字は読めない。

ここまでは、既に明らかになっている事実です。

…アラバスタ編でポーネグリフが登場した時は財宝のような扱いかと
思っていましたが、頑なに隠し持つのは、犯罪に繋がるからなんですね。

古代兵器はどこかに実在していて
ロビンはその場所を知っていることになります。
一方、古代兵器の抵抗勢力として作られた、その兵器の設計図にも
“番人”が設けられていますが
果たして設計図の番人は設計図から兵器を造る事が出来るのでしょうか。
それとも設計図を所有しているだけなのでしょうか。
ポーネグリフの番人が文字を読めないのなら
設計図の番人が船を作り出せたらフェアじゃないと思います。

CP9の目的が設計図を得てプルトンを造ることなのか
設計図を抹殺して抵抗勢力を壊滅させる事なのかによって
CP9の存在意義も変わってくると思います。
「さぁ早くそれをよこしたまえ
 お前の血で汚れてしまう…」と牛くんが言ってることから前者なのでしょうか。
そうなると、ロビンが知っているプルトンやポセイドンの情報を
CP9に提供していないような印象を受けますね。
わざわざ造らなくても、その場所に行けば実物が眠っているのですからね。

ロビンがCP9と手を組んでいる理由も謎ですね。
あと、空島で船を修理した人も謎ですよね。
ボン・クレーの本名も明らかになってませんよね。
ボン・クレーってバロックワークス社でのコードネームだったんですが
バロックワークスが解散しても、ボンちゃんはボンちゃんのままなんですか。

オハラの悪魔達について

こんばんはー。ニコ・ロビンです。
こんばんはー。イッコ、ニコ、サンコンでーす。
二人あわせてオハラの悪魔達でーーーーーっす!!
いやー、ほんま僕らも勉強していかなあかんなー言うてねー。
そうそう。私、今、ポーネグリフを勉強してますねん。
って、それ犯罪やがなー!

・・・などと自ら“悪魔”と名乗るとは考えにくいので
この呼び名は政府側の都合でつけた物だと思います。

この集団がどういう物なのか考えたのですが
「革命組織」と考えるとイメージしやすいです。
革命家とは社会を変えようと自分の信念に基づいて行動を起こす人を言いますが
その信念や行動が行き過ぎた場合、社会秩序を乱し、体制から排斥されることもあります。

何かのヒントになるかもしれないと思い「革命家ドラゴン」についてまとめました。

海賊王ゴールド・ロジャーが処刑されたローグタウンで
ルフィが処刑されようとした時に嵐と共に登場し、「海賊か、それもいい」と
ルフィを見送ったのがドラゴンの初登場シーンです。
スモーカーが「政府はてめぇの首を欲しがっているぜ」と言うと
「世界は我々の答を待っている」と、怪しげなフォントで答えています。

次にドラゴンが話題に出たのは16巻。
ネフェルタリ・コブラやワポルも出席していた世界会議(レヴェリー)にて
「『革命家ドラゴン』この男の思想は危険だ
5〜6年も経てば我々世界政府にとって大きな敵となり立ちはだかるだろう」と
議題に持ち上げられています。

“危険”“思想”という言葉がオハラの悪魔達と同じように使われていると思いました。

20年前に何があったのか考えてみましょう。
ちなみに海賊王が処刑されたのが22年前ですから
このオハラの事件までは、ポーネグリフを読める人はいくらかいたようです。

私はこのオハラの事件の“事件”という言葉が何となくひっかかりました。
“オハラ”の“事件”なんです。そのまんまですが。
“オハラ”というのが地名なのかグループのリーダー名か
団体名か思想の概念名なのかわかりませんが
“オハラの悪魔達”と“ムツゴロウと愉快な仲間達”は響きが似ていると思いました。
ただでさえ長い感想文なので、こういう余談は省くべきなんだ。

アイスバーグさんはロビンの事を「オハラの事件から唯一逃げ出した少女」と言ってます。
そしてアラバスタ編で、たしぎの部下がこう言ってます。
「海軍の軍艦が6隻も沈められたという事件
 それをやったのがわずか8才の少女」

オハラの事件とは「ロビンが海軍の船を沈めた事」を指しているのでは無いですよね?
それならロビンが逃げ出すという言い方は違和感がありますよね。
たしぎの部下の海兵が言ってる事は、オハラの事件勃発後
それを取り押さえようとした海軍からロビンが逃れようとした時に
起きた事を指していると思います。
その発端となったのがオハラの事件だと思うんです。思うんです。
思いますよね。違います?あれ?混乱してきました。

オハラの事件

海軍がオハラを包囲

オハラピンチ!

ロビンが海軍の船を沈める
オハラは全滅

ロビンだけが一連の事件からの生還者

ちょっと自分でも思い込みかなーという気もするんですが
このオハラの事件とはオハラの悪魔達が外に向けて企てた犯罪だと思うんです。

なぜそう思ったかというと
オハラの悪魔達が犯罪者、容疑者、要注意人物だとして
それを政府や海軍が拘束、取り締まろうとする行動を“事件”とは
言わないと思うんですよね。
例えば、逃走中の強盗犯に警官が発砲したとしてそれを
「発砲事件」って言わないと思うんですよね。
政府側が起こした行動を「事件」とは言わないと思うんですよね。

だからオハラの事件とはオハラ達が目に見えて悪い事をやらかしたんだと思ってます。
人質立てこもり事件とか。
とにかく、とても恐ろしい事を!
海軍の軍艦が6隻も集まるような事を!

また20年前というとロビンが考古学者になった時期もそうですし
“考古学者”という存在とオハラの事件が関係あるかもしれません。

さて。

古代兵器のありかを記したポーネグリフを読んだ考古学者のロビンと
古代兵器の設計図を持っている一流造船技師のアイスバーグが
お互いを殺し合おうとしています。
兵器には興味も無く、むしろ兵器を悪意から遠ざけようとしていた二人です。
大きなうねりに翻弄されて、その二人が対決するのを歯痒く、哀しく思います。

抱き合えばいいのに!(長い前フリの末の結論がコレか!)

世界を敵に回すような物を受け継いだ苦渋を分かち合えばいいのに!

銃よりも愛をっ!

ワンピースのテーマの1つに「受け継がれる意志」があります。
ルフィはシャンクスから。
ゾロはくいなから。
ナミはベルメールさんから。
ウソップはヤソップから。
サンジはゼフから。
チョッパーはヒルルクから。
そしてロビンはオハラから受け継いだ意志・使命を
真っ当しようとしているような気がしてきました。

アイスバーグさんはプルトンの設計図を譲り受け、
CP9やポーネグリフやオハラの事件の事を知っていて
ニコ・ロビンを殺したいと考え続けて生きてきた訳です。
これを踏まえて、ルフィと出会った時のアイスバーグさんを振り返ると
その日の全ての仕事をキャンセルしてルフィ達から話を聞こうと
するのが大いに頷けます。
そして「どうせ今日は退屈な日だ」と鼻くそをほじっているのが
アイスバーグさんの余裕なんだと思いました。
私が思っていた以上に、この人はすごい人でした!

も、もしかしたらロビンを救ってくれる…か、も?


2004.11.13
ゾロ、誕生日おめでとう!


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