第361話 “追伸”

『ラブレター』


とにかくサンジの手紙が素晴らしいです。
アクアラグナが迫っていて、ロビンが政府の役人達に
連れて行かれそうになっている深刻な状況で
ここまでのラブレターを執筆できるサンジの余裕さに脱帽しました。
心配するナミを安心させるためにわざとおちゃらけてるのかと思うと
涙が滲んで手紙の文字が読めないのですが
サンジの場合は後者だと思います。
(ちなみにまだ後者の説明は出てきてません)

ロビンが政府役人に1人で連れて行かれる場面で
自分の助けを待っているから!とドリー夢列車を暴走させてしまう
夢の国のプリンスですから
この度の“ピンチに登場”的シチュエーションに
我慢できずに手紙でも暴走してしまったのだと思います。

いつも自分の方からナミさんを追いかけているけれど
今はナミさんが自分を追いかけて来ている!
走って追いかけて来てる!
自分の手紙を読む!
自分からの子電伝虫の連絡を待つ!
ナミさんが自分からの電話を待つ!
…と考えている時のサンジはとても幸せそうです。

ただ、まぁ、なんちゅーか、
ナミはひたすら駅でサンジからの連絡を待つんじゃなくて
「よし。ロビンにはサンジ君がついてる!!
 私はルフィとゾロを探す!!」という方向になっちゃってます。

でも、この事も全て含めてサンジの期待の範疇なのかも。

パウリーの「そいつは先読みしてたわけか!!スゲーな。」というセリフに
答えたナミの「うん!!」という返事の力強さに
サンジに寄せる絶大の信頼が伝わってきます。
海列車に乗り遅れて肩を落としてる時に見たサンジの手紙に
ナミの勇気が何倍にも膨れあがった様子がよくわかります。

サンジの手紙がすごい所はもう一つあって
手紙を“ナミに”読ませる事を意図してるのがすごいと思いました。
サンジはかなり早い段階から単独行動していたので
麦わらチーム全体の行動を把握できないままなのですが
自分の手紙を一番先に見つけるのがナミか
或いはナミと誰かだろうという予想をつけてました。

海列車から連絡を取り合う相手に最適なのはナミなので
ナミ以外にこの手紙を読ませても無意味です。
ですからサンジは真っ先にナミに手紙を読んでもらいたいと思うと同時に
ナミが単独で行動することを少し心配しながら
ナミが誰かと一緒にここに来ることも期待しました。

そんな気持ちが「ナミさんいがいはよまんでよし。アホだから。」
という文に込められています。
この文はナミ以外のクルーに向けて送られた物だと思うんです。
チョッパーがこれを見た時はサンジがいつも通りである事に安心するだろうと思うんです。
ルフィは本当にアホだから手紙を読まないだろうけど
ゾロに対しては挑発であって、ゾロがこの文字を見れば必ず怒るだろうと思います。
サンジはそれを想像しながら「アホだから」の文字を付け足したかもしれません。

そう考えるとひたすら“アホ”なサンジのペンキの落書きは
麦わらチーム全員に送ったメッセージだと思えてなりません。
そんなサンジの愛の溢れる行動に感動したブルーステーションでした。

その一方で
愛のカケラも持ち得ないといった風のルッチです。

車掌が早く出航することの確認をとります。

天候や波の状況と複雑なCP9の任務と政府機関としての責任などを含め
総指揮官として早めの出航の判断を下すはずのルッチですが
「名残惜しむ情などわかない」と自分の心情に触れています。
この事こそ、ルッチの人間らしい部分のように感じて仕方ありませんでした。

本当に情が湧いてないのか
或いは自分の情を抑えて捨てる苦しみを噛みしめているのか
もしくはたとえ偽りの姿とは言え「仲間」として振る舞った者達に
本当に情が湧かない事に対する自分への苛立ちなのか。

ルッチは事ある毎に
「俺は優しい心を持った人間じゃない」という内容の事を口に出して言いますが
そんなルッチがハットリにコートを着せる時の気持ちを覗いてみたいです。ポッポー。

さて、361話“追伸”で注目して欲しいことがあります。
ロビンが座ってる背もたれがフワフワしてます。
これはCP9が乗ってる車両の座席の背もたれと同じだと思います。
しかしサンジが乗り込んだ車両の座席は背もたれが垂直で
堅くて座りにくそうです。
車両によって内装などが変わることを頭に入れて

・・・次週のジャンゾロへ続く。


2005.4.16


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