第371話 “天晴Tボーン大佐”

『戦う理由』


今週のジャンゾロのサブタイトルは
「愛と哀しみのチビボレロ」
「2つ出たホイのヨサホイのホイ」
なども候補に挙がってましたが、格好いいのに決めました。
今週のゾロの最も格好いい部分を語るのにはやはり
「戦う理由」だと思うのです。

さて、何から語ろうか。
サブタイトルの選出だけで、それなりに行数を使ってしまった今週のジャンゾロだ。
今週の全てのゾロについて語ってしまって
果たして何人の人が読破するのだろうか。
読破したかどうかチェックするための小テストを最後にやってみようか。

今週はとにかく“風”だった。
ありとあらゆる風がゾロの体を光から影から照らし出した。
チビボレロの前身頃が常に後ろ身頃になっていた。
(※前に来るはずの部分が常に後ろになびいていた)
そしてゾロは濡れていた。
風光明媚だ。風光明媚だ。2度言った。

ゾロの肉体が日本三景の1つであると確信できる今週のジャンプでしたが
全部は無理なので1コマだけピックアップしてみました。

最初にこれを見た時にサンフランシスコの路面電車を連想しましたが、
スピード感が違うと思いました。
次に消防車に乗る消防士も連想しました。
ウーカンカンカンというサイレンと共に
ゾロを乗せた消防車に花道が開かれる感じがしました。
そして出動と考えるとヤッターワンに乗る
ヤッターマン1号(ガンちゃん)とヤッターマン2号(アイちゃん)も
思い出しました。
もう本当にジャンプの話題じゃない。


Tボーン大佐という好敵手と出会い、彼を倒した後のゾロの美しさについて語ります。

花に喩えるなら百合か。
星に喩えるならシリウスか。

ごめん。よく知らない物に喩えちゃった!
しかしこれも何かの縁だと思ってシリウスについて調べてみました。
さすが!私!

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【シリウス】全天で最も明るい恒星。
白色でギラギラと輝いて見える−1.4等星。
意味はギリシャ語で「焼き焦がすもの」「光り輝くもの」を意味する
「セイリオス」に由来、中国語では天狼と呼ばれる。
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シリウスは白色わい星(後は爆発して死ぬだけの老いた星)
である点が惜しいですが、すごくゾロっぽくてゾクゾクしました。
ルフィは太陽っぽいと思いますが
ゾロはシリウスでお願いします。>お空のお星様

さて、そんな「真っ白」なゾロであると同時に
彼から漂ってくる「黒い」空気は一体何なのでしょう。
彼の格好良さやセクシーさや可愛さを表現するときに
ぶっちゃけ私のボキャブラリーも底をついてきたのですが
多分、一番私の気持ちに近い形容詞は「ヤバイ」だと思うんです。

具体的に説明できないけれど、とにかく今週のゾロはヤバイです。
危ういほど色っぽく、その魅力は罪深い領域だと思うんです。
そんな犯罪めいたスリリングな目眩くロロノアラビリンスを
感じ取るために、模写に手を加えてみました。



※お見せできません。

※お見せできません。

※お見せできません。


我ながらなかなか有効な加工だと思ったのですが
どうもワイドショー的な仕上がりになったような気がします。
なぜなら彼は全世界に顔を晒されている特別指名手配犯であり
目線を入れられる立場ではなく
「この顔にピクンと来たら110番」とブロマイドを
交番に貼られるような立場なんです。夜弥、ウッカリ!

ここまではゾロの“美”について語ってきましたが
ここからが本番ですよ。
そうです。今週のジャンゾロのサブタイトルでもある
ゾロの『戦う理由』です。

彼は世界一の大剣豪を目指しているので
目の前に立ちはだかる剣士は無条件で倒していかなければなりません。
しかし 世界一を目指すための戦いとは別に
ある目的を達成するための戦いというのもあるでしょう。
相手が剣士でなくても、ムカデやオケラを相手に戦うこともあります。
また、空島でのサバイバルでは
「やる気らしいな。何の因果か知らねェが。」
「痛み入るよ。別にお前に恨みはねェが。
 消すと言われて消されるタマじゃあねェんだ俺は。」
と言ってます。

世界一を目指すための戦いではなく、
前へ進むために、戦わなければなりませんでした。

その一方で、ベラミーにケンカを吹っかけられた時は
一切、手を出しませんでした。
出す拳の見つからねェケンカだと黒ひげは言ってました。

Tボーン大佐がどれだけ素晴らしい人物かは
読者の私達がよく知っています。
彼の思想や行動は正しいもので、社会的に見れば
彼がゾロを倒す事が望ましいでしょう。

しかし世の善悪を覆し、更に微塵の迷いを感じる事なく
ゾロが全身で戦いを挑んだのは、そこに信念があるからでしょう。
ゾロの目的地がTボーン大佐の先にあるのです。

Tボーン大佐の先に、剣士としての更なる高みが。
Tボーン大佐の先に、救うべき仲間が。
これがゾロを乗せた船の目的地なんです。
今、目の前に立ちはだかる山の頂にはロビンがいると思います。
ロビンがメリー号に乗船する時に、最も警戒していたゾロが
W7でロビンの事を白黒ハッキリさせようと、冷静に突き放し
そして今、Tボーン大佐の正義をも越える強い信念で
“その先”へと向かいました。

今、それがゾロの『戦う理由』だから。

さて。
今週は本当に見所が多すぎて、ゾロの技名については
全くスルーしていたのですが、エゴイストさんミドリノトラさんによると
Tボーン大佐の「ボーン大鳥(オードリー)」は
盆踊りのダジャレで
ゾロの「牛鬼勇爪(ぎゅうきゆうづめ)」は
ぎゅうぎゅうづめのダジャレらしい、という事です。
あんな緊迫した場面で動物ダジャレ対決がなされていたのです。

ということは、羅生門というのは何がどうなってるのでしょうか。

何となく鬼っぽい雰囲気を醸し出してるので
とりあえず鬼と位置づけていいのでしょうか。
芥川龍之介の『羅生門』は国語で習ったような気がするのですが
羅生門は現在の京都市南区に位置していて…とか聞いて
「おいおい物騒だなぁ」と感じた記憶だけが私の国語の功績。

何となくおどろおどろしい雰囲気があったような気がする羅生門。
そして「修羅」がインド神話の戦いや悪の神であったり
「羅刹」が人の肉を食う凶暴な悪鬼だったり、と
野蛮で恐ろしいイメージも漂ってます。

では「羅」という言葉自身に「鬼」の意味があるんじゃないかと
勉強熱心な私は「羅」の意味を調べました。


(1) 薄く織った絹布の総称。うすぎぬ。うすもの。

(2) 搦(から) み織りの技法を用いて織った目の粗い絹織物。

(3) 陰茎。魔羅(まら) 。


この意味を知ってから、ゾロの羅生門を直視できないんだ。
せっかくの世界観をぶち壊して誠に申し訳ない。
私は辞書をこんな風に使ったことを、一生悔やむ。


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【ジャンゾロ全部読んだかな?小テスト】
(1)ヤッターマン1号は○○ちゃんである。
(2)日本三景は宮島、天橋立、○○○○である。
(3)シリウスは中国では○○と呼ばれている。
(4)ゾロが手を出さなかったケンカの相手は○○○ーである。
(5)羅生門は現在の京都市○○○区にあった。


2005.6.26


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