第420話 “バスターコール”

『解放』

ロビンの手錠が外れたのが嬉しくて
裸足で駆け出した先週でしたが
それは一つのハードルをクリアしただけの事でした。
まだまだゴールの前にはたくさんのハードルがあって
ゴールの光は見えて来ません。

ロビンの手錠が外れた時の
ゾロ、そげキング、サンジの表情!
先週の私達読者もちょうどこんな感じの
いい顔をしてたと思います。

飛び上がって喜びたい時でも
ゾロは通常通りの眉毛の角度でした。
わずかに口角を上げるだけでした。憎らしいでした。

そして立て続けに憎らしいのが
ロビンが「ありがとう!」と言った時の顔が
読者に見えないことです!
ロビンがどんな顔でありがとうを言ったのか
私達は想像するしかないのです。
想像したら泣いちゃうという人は想像しないのもアリです。

そげキングの頼もしい台詞がロビンの背中を力強く押します。

涙をぬぐうロビンが美しい!清清しい!
嬉しさにこみ上げる涙を指でぬぐう事のできる喜び!
だって、いままで両手の自由がきかなくて
涙も汗も鼻水も血も垂れ流すだけしかなかったんですから・・・。

そばで見ていたフランキーは多分
ロビンを思いっきり抱きしめたくなったはずだ。
アニキとして、ロビンを妹のように抱きしめたくなったはずだ。

フランキーは“家族”と呼べる絆を求めているんだろうな。しんみり。



さぁ!さぁ! さぁ、さぁ、さぁ、さぁ!!!

自由になったロビンが思いっきり暴れるぞー!!!

あの憎ったらしいスパンダムをどんなに鮮やかに
瞬殺してくれるのかと思いきや!

六輪咲き(セイスフルール)スラップ!

ビンタかい!!!

と、誰もがズッコケました。

「ひどい事するわ」と言いながら一番ひどい事するような
鬼畜淑女的ロビンが、なんとスパンダムをビンタ。
「存分にやらせてもらうわ」と言いながら
スパパパパン スパン パン パパン ・・・です。
別に「スパンダム」という名前とかけた訳ではないでしょう。

スパンダムは9道力。衛兵1人分にも劣ります。
ロビンが本気で戦えば、ひとたまりもありません。

スパンダムに向けるべき攻撃は
クリティカルなダメージではなく
陰湿で屈辱的で見た目もいやらしく
長時間に渡って続けられるようなプレイ的攻撃なんだと
女王様は教えて下さいました。

ああ、ロビン様。あなたは真のSでございます。

ところで、カリファはまだ服を破かれた状態で
倒れているんでしょうか。
体の一部が濡れたままで。

たった今「そげキング」と呼んだはずなのに
咄嗟に「ウソップ」と叫ぶゾロとサンジが嬉しいです。
ウソップをウソップと呼ぶ、偽りの無い気持ちが嬉しいです。
普段は標準語を喋るのに、怒ると方言が出るような
ありのままの自分でウソップを呼ぶのが嬉しいんです。
・・・無事で良かった!

チョッパーが今どうなってるのかずっと
気になっていて、どこにも見当たらなかったんですが
あんな所にくくり付けられてました!

チョッパー、運ばれる時、荷物扱い。
その内、ボールみたいに投げられるのかな。

ルッチ、かっこいいな。
哀しくて、かっこいい。
ルッチの言う現実とルフィの言う夢のどちらも
善でも悪でもなく、どちらが正しくてどちらが間違ってる
という訳でもないんだ。

ルッチの方が「常識的」と言えるのかな。
ルッチの言う事に共感する人も少なくないと思います。
とりあえず、今まで出てきた敵役の中で
一番、理解できるセリフを言ってると思います。
「我は神なり」と言って月に向かった誰かさんとは一味違います。

理想を追って無茶をするのがいいのか。
妥協して諦めるのがいいのか。

子供の意見と大人の意見といった感じですね。

大人と子供の意見が対立した時
たいていは大人の意見の方が正しいのですが
昔は子供であったはずの大人が、子供の意見を
理解できないというのはおかしいですね。

・・・というのは、私が常日頃感じていることで
今週のジャンプとはちょっと関係なかったかな。

ルッチはルフィに「諦め」を強要していますが
「お前のぬるい考えがどこまで叶うか見せて貰おう」という
セリフからは、ルフィを試してるようにも見えました。

ルッチは既に何かを失って、諦めの人生を歩んでいるのだと思います。
自分の任務などは関係なく
世界中を敵に回して悪あがきするルフィを見届けたいのだと思います。
ここでルフィが押しつぶされれば、自分の人生が
正しいと思えるし、万一、ルフィがここから更に
飛躍するような事があれば、それは自分の壁をはるかに
超越した事象であるから、自分が止められないのも当然。

ルッチは冷静に、ただルフィを阻止することだけを考えています。
彼にも迷いが無い分、相当手ごわいと思います。

ルッチはルフィの“ギア”の原理もすぐに理解しました。

ちなみに私もルフィのギアが出た週に
ドーピングだとボケたつもりで言ったのですが
結果的にルッチ並みの洞察力を証明することになりました。


余談ですが、私がこれまで考えてきたギアの正体を説明します。

これはランブルボールの応用で出来た薬剤だと思います。
(もしかしたら材料に悪魔の実が使われてるかもしれないとも
 考えました。)
ランブルボールは体を変形させて、身体能力を上げる効果を持ちます。
それは同時に体に大きな負担を強いるものなので
連続投与は大変危険で、ランブルボールを3個使ったチョッパーが
ああなってしまったように、ギアも大変危険です。

ギア3で、ルフィが小さくなってしまったのは
体の変形による副作用のようなものだと考えます。

もしここで、更なるギアをルフィが使うようなことがあったら
化け物化したチョッパーのようになるかもしれません。


ルッチとのバトル
ギアの副作用
地下通路に流れる水
脱出するための護送船

そしてバスターコール・・・




2006.7.30



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