第438話 “プライド”

『これが青春だ!』

堅いこと言うなよー!お前だってウソップのこと好きなくせにー!!
と、突きたくなりましたね。

ゾロの言葉が痛いのは正論だから。
すごく厳しい。すごく厳しい!
誰にとって厳しいかといえば、ルフィにとって厳しい。
そしてゾロ自身にとっても!
ルフィとウソップがケンカして決闘した時のゾロはずーーーーっと
黙ってたけど、実はすごーーーーーーーく
怒ってたのかな、と今週のゾロを見ると、そう感じました。

「一味を抜ける」という問題をうやむやにすることは
「俺が許さん!」とか「今度はおれがこの一味を抜けてやるぞ!!!」とか言った!
なんか無茶苦茶で短気な人の発言みたいだけど
ゾロの一言が重過ぎてビックリした!

ウソップが「一味を抜ける」と言ったことと
ルフィが「船を降りろ」と言いかけたことを
ゾロはすごく重く受け止めていたってことだよね。

「そんな簡単に一味を抜けたり入ったりするような
 いい加減な絆だったら、俺は辞める」って言ってるんだよね。
すごい矛盾してるけど、これって、これって!

「お前ら、一味を抜けるとか絶対!絶対!絶対に言うな!!!!!!」って事だよね!
(うまい言葉が思いつかないので、繰り返しと「!」で想いの強さを表現しました)

ケンカになりそうになった最初にサンジが止めに入ったんだよね。
「頭冷やせ!!!!」って。
でもルフィもウソップも青いから、冷静になれなくて。

で、結局彼らの意思をずーーーーっと尊重してるように見えて
今になって「さぁ、あの時の本気のケンカの続きをやってみろ」と
ゾロはけしかけてるように見える。
やり方は違うけど、二人を止めたい気持ちは一緒。

青い二人の制し方がいわゆる母親っぽいサンジと父親っぽいゾロで
そのコンビネーションでこのファミリーを支えてるなーって思った。
サンジが母親っぽいのはエプロンが似合うとか、干した洗濯物の
匂いがしそうとか、そういうのもあるけど!
ゾロが父親っぽいのは腹巻とかもあるけど!

ゾロは、全員に「一味を抜けるとか絶対言うな!」と強く言い聞かせ
そして、勢いで「一味を抜ける」とか「船を降りろ」とか言った
ウソップとルフィに罰を与えたんだと思う。

ウソップが謝罪するまでの苦しい時間は
簡単に「一味を抜ける」とか言った罰だ!思い知れ!
二度と言うな!そんな事!!!バカバカ!
あと、ノリで「仲間が1人減ります!」とかジャンフェスで言うな!馬鹿作者!

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

ウソップが仲間から抜けて、また戻るまでの間に
実はロビンも仲間から抜けて、また戻るというドラマがありました。

ウソップとロビンが実に対照的で興味深いです。
ロビンは死ぬ覚悟で一味を抜け、政府に身を委ねました。
ロビンを再び仲間とするために、麦わら海賊団は全世界を敵に回すと宣言しました。
この大規模な「仲間奪還」に比べて
ウソップは意地を張って仲間から抜けて
そして「ごめん」と謝って、元に戻りました。

すごくこじんまりとして、地味で、青くて、情けなくて、子供っぽい。
みっともない。格好悪い。

でも、ウソップがつまらない意地を張ってくれたおかげで
私達はメリーのために、あんなにたくさん涙を流すことが出来たんだと思う。
もしウソップが「走れないなら、仕方ない。メリー、今までご苦労さん。」と
簡単に現実を受け入れてしまったら、読者の方が置いてけぼりになったと思う。
だから本当にウソップには感謝しなくちゃいけない。
ありがとう、ウソップ!全然格好悪くなんかないよ!みっともなくなんかないよ!
ウソップなんてよっぽど男らしいよ!サバサバしてるよ!
だって、私なんてまだまだ35巻を読めそうにないよ。

One piece (巻35)

2006.12.21


back next

ジャンゾロに戻る