第485話 “麦わらの一味・海賊狩りのゾロ”

『やべーやべー腐れやべー』


言い忘れる前に、最初に言っておきます。
若竹的に最も重要な事項。

ゾロの服がこんなに破れたのはこれが初めて。
ゾロ史に残る記録的な服破れ。

言いたい事を言ってスッキリしたのであとはグダグダの長話です。
「それは妄想です」と指摘されれば躊躇いなく「はい、そうです、妄想です」と清清しく答えながら。

どの順序で話そうかと迷うくらい語りどころが多いですね。
考察という観点で見ると「さすがは・・・あんたの息子だな・・・・・ドラゴン」という
セリフが重要だと思うし
萌えという観点で見ると「てめぇの野望はどうした・・・バカ!」という
セリフで瞬時に新刊が出た。
「ゾロという人間は」について語りたいけど難しそうだ。

こんな時は「まとめよう」という考えは捨てて
ページをめくる度に頭に浮かんだ事を直感的に書いていくのがいいのかな。

【1ページ目(扉絵)】
「第一三共ヘルスケアでオリジナルワンピースメモ帳プレゼント!」
第一製薬と三共製薬、合併したんだ。
ミノンスキンソープ
トランシーノ「そのシミが消えるだけで、女性は驚くほど若くなります」
マキロン

まぁ、マキロンだな。(何が)

【獅子歌歌】
ゾロ、生きてた!カッコいい!ここは手短に。

【パシフィスタ】
パスタとシエスタ(昼寝)を混ぜたような心地よい響きの言葉に反して
政府の人間兵器とは!また兵器か!
世界政府の中枢に近づいて見えてくるのは
古代兵器だの暗躍機関だの人間兵器だの、物騒な物ばっかり!
“未完成”というのも気になる!
くまさんは人体実験に自分の身を差し出したのか?暴君が?

【天才科学者Dr.ペガパンク】
あー、なんか聞いたことがある!あるけど思い出せない!
覚えにくい名前だから軽くスルーしようと思ったような気が・・・・。
でも、どこで出てきたかさっぱりわからない。
「エコバッグ」みたいな名前だと思ったんだっけ。メガマックみたいだと
思ったんだっけ?それがホグバックだったっけ?
・・・と、このように思考が全く前に進まないので検索で調べたところ

ナミが盗聴したコビー達の話ででてきました。
本部の軍艦は船底に海楼石が敷き詰められていてカームベルトを抜けることができる。
悪魔の実の能力の伝達条件の解明や物に悪魔の実を食わせるっつー技術も
近年の奴の大仕事だ!
ひょっとしたワンピースのネームも切ってるかもしれないくらい凄い人っぽい。
海軍本部曹長のコビーが知ってる情報だけでもたくさんありそうですが
七武海のくまさんならもっとすごい事も知ってるんでしょう。
凄いというか、ヤバい技術なんでしょうね。

【これから人間が500年かけて到達する域にいるといわれている】
500年って、遠いよ!30年でも凄いのに!
世界政府が発足したのが800年前ですよ。
ちなみに500年前というとオーズが暴れていた年だそうです。

今更、あれなんですけど、政府が空島を知らない訳はないと思うんですよね。
政府が空島の情報を隠蔽しているんだと思えてなりません。

【さすがにもう…おれの体も言う事をきかねぇ】
不死身の印象のあるゾロが絶望する瞬間です。
ゾロは大口をたたいて、それを実行する人だと思っているのですが
ゾロは大口なんてたたいてなかったのかもしれません。
ゾロが「勝つ気だ」というのは本気でそう思ってるからであって
自分の適わない敵には、すんなり負けを認めるのだなぁとしんみりしました。
その様子が余りにもさっぱりしてるので、ゾロの覚悟の壮絶さが
あんまり伝わってこなかったんですよね。
潔すぎるんですよね。もっと生きることに執着して欲しいですよね。
ワンピースだから死なないと信じて楽観してますが
当たり前のようにゾロに死んで欲しくないと思ってます。

ただ、ゾロは常に「死に際」とか「死に場所」を見計らってるような気もします。
「散るから美しい」みたいな美学を持ってるような気もします。
そこがかっこよかったりもするんだけど、やっぱり死なないで欲しい。

【ルフィは海賊王になる男だ】
ゾロの死を受け入れ、乗り越え、ルフィは更に強くなるだろう、と
確信してる・・・の・・・かな・・・。
決意が重すぎてカッコイイと簡単に言えない、つらい場面です。
アラバスタでルフィが「ビビをちゃんと送り届けろよ」と
単独でクロコダイル戦のために脱落した時と似てるんだけど
「おれ達の中の誰がどうなっても!」という強い意志がないと
ここまで荒波を乗り越えられなかったんだと振り返ります。

ゾロが一番大切に思っているのは
命でもなくて、勝利でもなくて、己の意思かな、と思いました。
そして己の意思というのが仲間と船長を守ることになっています。今。
今週のサブタイトル「麦わらの一味・海賊狩りのゾロ」が意味するものは…。
自分が死んでもクルーが一人減って麦わら海賊団はなくならないけど
船長がいなくなったら麦わら海賊団も無くなってしまいます。
ゾロは自分の夢を果たすよりも、麦わら海賊団の一員であるという生き様を
尊重した、ということなんでしょうか。

「世界一を目指した時から、命なんてとうに捨ててる」と言っていたゾロが
仲間のために自分の野心を捨てるというのは、
ゾロも少し変化しているのでしょうか。
単に野心がどうこう言ってられる状況でないということなんでしょうか。
考えあぐねてもつらいだけなんだけどな!

・・・そして。

【てめぇの野望はどうした!】

立ち上がるサンジ。

サンジは自分の目の前でゾロが野心を捨てることが
耐えられなかったんだろうな。
なんだろう。この熱い思い。これが萌え?

ここで大いなる余談。全く関係のない話をするので
たいていの人は読み飛ばして下さい。

「ホモの嫌いな女子なんていません」という有名なセリフがあって
同意できない人も多いだろうと思うのですが、ホモとかそういう言い方は
確かにちょっとあれだけど、男の友情って「命をかけて」という極限状態で
強い絆を発揮することがあるでしょ。ドラマとかで。(現実ではどうかしらん)
それが女性同士の友情ではないことだから、強い憧れを持つんだと思います。

ここで更に話が脱線します。本当に脱線しますよ。
「どうして男は浮気するの」という話を遺伝子の側面から解説してる本がありました。
生物は自分の遺伝子を残そうという本能が働くのですが
男性と女性の性欲の質が違うのは生殖細胞の形で説明できるそうです。
精子はたくさん放出されて、その中で最初に卵子に辿り着いた物だけが受精できます。
卵子から見るとたくさんある精子の中で、優位なものを選んで受精することになります。
ですから男性はとにかくたくさんの種をまきたい、という性欲を持っていて
女性は優秀な種を畑に植えたい、という性欲を持っている、という話です。
その違いが恋愛のすれ違いにも関係あるかもしれません、という興味深い話でした。

ここまで雑談。

何が言いたいかというと、女性は何がなんでも自分や自分の子供を
守ろうとするけど、男性は「“死に花”咲かせてやらぁ!」という感情が
あるのだろうと思うのです。
そういう部分に熱い萌えを感じる女性が少しずつ腐っていってこんにちは。

男の熱い友情を語ろうじゃないか!
そう、これは友情だ。BLとかそんな横文字では決してない。
それはあなたの心次第だ。心が清い人は友情と言う。
心が腐っている人はなんかもっと違う言い方をする。

そして今週のサンジ。

考えてみればゾロがルフィの身代わりに命を差し出すことも
惚れた男への自己満足とも言える行為だったかもしれない。

そして今週のサンジ。

仲間を守るため、船長を守るためなのは大前提だけど
どうも“それ”だけではないように見えるから大変なんだ。
とりわけゾロとサンジのカップリングを扱っているサイトの
今週のジャンプの感想は、ほぼ「擬音」で埋められているんだ。
気持ちはわかる。わかるよ。
語りたい。でも、ここで語ったらサンジとゾロの繋がりが
安っぽくなってしまいそうでこわい。
無言の数秒にコメントすることでひどく野暮ったくなってしまいそうで言葉が紡げない。

でも、そんな野暮なことを毎週やってきたよNE☆

【野望】
取り出しましたるはザ・バイブル6巻。イエス、ゾロとサンジの出会いの巻。

バラティエという鳥かごの中にいたサンジのセリフをなぞっていきます。

「ばかじゃねぇのか。お前ら真っ先に死ぬタイプだな。」

「何でだ!死ぬくらいなら野望を捨てろよ!」

「簡単だろ!野望捨てるくらい!!!」

それを踏まえての今週のサンジ、泣けてきます。
「ロロノアゾロ海に散る」があったからこそ、サンジは
自分の野望のために生きる決意をしたんだと思っています。
クソじじぃへの恩も返せない自分をこんな気持ちにさせといて
自分は野望を途中で捨てるのかよ!
「この俺の命ひとつで、勘弁して貰いてえ」って敵に頭を下げるのかよ!!

冷静に見れば、サンジの行動は全く無駄なことです。
くまとゾロとの交渉を邪魔しているとさえ言えます。
もちろん、この状況で冷静でいられる方がおかしいんですが。

それでもサンジが立ち上がったのは、サンジ自身が我慢できなかったんだと思います。
自分の目の前でゾロが野望を手放すことが。

だからサンジは身代わりになると言って自分の命を差し出しますが
本当は「野望を無くしたゾロを見るぐらいなら、俺の人生も終わってもいい」という
感情もまざっているように見えます。
サンジがどんな顔で仲間への別れを告げたのかと思うと
萌えずにおられましょうか。

さぁ、ご一緒に。

萌えずにおられましょうか。

サンジは暴走気味でした。

くまに話しかけているようでいて、ただ自分に言い聞かせているだけでした。
その証拠に、くまはサンジに対して一言も口を聞いていません。

船長の首を差し出せと言われて敵を負かすこともできない。
自分の体ももう戦える力も残ってない。
仲間が「船長の代わりに俺の首をとれ」と頭を下げるのを
眺めることしかできない状況から逃げ出したくて死を選んだように思います。
何の計算もなく。

信念に揺ぎ無いゾロはそんなサンジを簡単に眠らせてしまいます。
くまとサンジの交渉が成立するはずもなく、無視しても良かったんだけど
「悪ぃがコックなら、また探してくれ…」という言葉を遮るように
ゾロはサンジを黙らせました。

自分は簡単に死や決別を口にするくせに
仲間がそういうことを口にすると本気で怒るゾロはずるいと思いませんか。

【ずり落ちるサンジの手】
ゾロがドスっとやってサンジがドサと倒れるまでの
ほんの一瞬をいじわるくゆっくりと描写されてるんです。
ここから私たちは何を感じ取ればいいの。
どんな電波を受信すればいいの。
行間を読むのを通り越して行間埋めまくって違う物語が始まるの。

ゾロがサンジを黙らせるためにとんでもない力でサンジをドスっとやったこと。
サンジの気力がみなぎって、痛みにひるまずゾロの肩を掴んだこと。
この二つの力が拮抗する様子が描かれたコマだと思うんです。

ここで二人を突き動かす力というのはいずれも「仲間を思う気持ち」なんですよね。
仲間を守りたい一心で、ここでも反発してしまう二人です。
サンジの手がゾロの腕にすがるように見えて哀しい。
結局、サンジは少し暴走しただけで何もできずに倒れてしまいます。
その歯がゆさ!!!!!!

うわー!
ゾロは、アレか?
ひょっとしてアレか?
自分が刀を捨てるところをサンジに見せないためにドスっとしたのか?
なんか、それって優しさなのか?プライドなのか?何なのか?胸がむずがゆいよ。

でも、敵前でのゾロとサンジの小競り合いといえば
敵に戦意を喪失させる一定の効果があるので、今回もちょっとそんな感じもした。

【くまさんの目的】
くまさんの能力も理解できてないのですが、そこはまぁ
SF(すこし不思議)くらいに認識しておけばいいと思うのですが
くまさんの目的についてはきちんと考えておきたいです。
そもそも何しにここに来たんだっけ?

黒ひげが七武海になったとモリアに報告するために来たんだっけ?
その後、モリアが倒れてその目撃者を全部抹殺するってことに
なったんだよね。
で、結局くまさんはゾロを血だらけにしてルフィ全回復にしただけのように
見えるんだけど、それでくまは許してくれたの?
全員抹殺しようと思ったけど、なんか可愛そうだから
ルフィの首だけにするよ、とか
身代わりに俺の首を取れ、と熱い友情を見せつけられたから
じゃあ、ゾロに痛みの試練を与えるよ、とか
どんどん目的が変わってきてますよね。結局気まぐれなの?

青キジもそうだったように、途中で方針を変えたくなったり
迷ったりもするのかな。
そう考えるとルッチだけはぶれなかったな。(政府側の人間で)

青キジはルフィのじいさんに世話になったって言ってたけど
くまさんはドラゴンとお知り合いのようで
顔が広いねDファミリー!

「さすがは…」とドラゴンを呼んでいるという点から
くまはドラゴンを認めている様子が伺えますね。
そしてくまはルフィの資質を見抜くというよりは
「いい仲間をもってる」点を評価しています。

そういえばミホークも「いいチームだ」と言ってくれたっけ。

モリアを倒した後で満身創痍だったからという理由ぬきに
くまは現時点で越えられない存在のように思います。
計り知れない強さの断片を見せ付けられて七武海というものの
威厳が保たれてよかったです。

もうちょっと頑張ればゾロはミホークを倒せるんじゃないか、とか
思い上がってました。本当にすいませんでした。

【なにもなかった】
そして服が破れて肌が露になったゾロ、どん!
「限界を超えるマゾ」とかいう言葉が脳裏をよぎってすいません。

とりあえずは、生きてて良かった・・・。
自分の足で立ってるよね?まだ意識あるよね?

ルフィがモリアを倒すために自分の体を犠牲にして無謀な
戦い方をしたけど、そのダメージを全部ゾロが受け止めたのか…。

全身黒コゲになりながらもなお立ち上がったワイパーと同様に
そこにはただ強い意志だけがあるのですね。

ゾロが何も無かった、というからには
本当に何も無かったのでしょう。
サンジすらも真実は知らないままかもしれない。

ゾロの覚悟と、サンジも勢いで告白しちゃった覚悟は
二人だけが知ることで、麦わら一味の死線を乗り越えた今回の
出来事を腹にかかえながら、今後も他愛も無いことで二人が
ケンカするのかと思うと、たまんないなぁ。(良い意味で)







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